2009年9月24日木曜日

ごあいさつ

 すこしずつ秋の匂いが漂ってきました。
ロシナンテ社は40年目に突入しました。来夏で40周年となります。
そして私、四方哲も仕事を担わせていただくようになり、満25年となりました。ちょうど人生の半分をこの場で過ごしました。50歳になりました。
『月刊むすぶ~自治・ひと・くらし~』(月刊地域闘争→ちいきとうそう)を出し続けることの評価はいろいろあると思います。決して商業的な場へ移ることなく(儲けるという方法や能力、財力も持ち合わせていませんでした)、1970年代初頭から始まった住民運動という草の根の取り組みの根っこを大切にしてきたとは自負します。それは、私たち自身が、社会の主人公であることを自覚し行動することでした。この根っこを私自身が教えられたのは、当時の反原発運動であり、重度障害者の自立生活運動だったと記憶しています。
今、ロシナンテ社という場でごはんを食べさせていただき、日々、各地のいろんな場からの発信のお手伝いをさせていただくことが出来るのは、正直、幸せなことです。本当に感謝というしかありません。そしてこういう営みもそれなりに楽しいものです。
しかし、25年間、貧乏でした。正直、ココロザシでここまでやってきたけれど、「これからどうすんのよ」とも思う。とにかくあと20年はこのネットワーカーを育て続けてみたいのです。この場を市民のもうひとつの回路としてつないでいきたい、そう思って生き抜いています。

①ロシナンテ社が企画して取り組みました単行本『川辺の民主主義』(1575円)、『左脳受容説~低周波音被害の謎を追う~』(1260円)、『低周波音被害の恐怖』(1470円)、『肱川~清流の復活を~』の販売協力をいただければ助かります。また『月刊むすぶ』の企画へもどしどし参加してくださいませ。
②使い損じの葉書などあればお分けください。机の引き出しの奥に眠っている商品券などでも構いません。
③『月刊むすぶ~自治・ひと・くらし~』の定期購読、是非、よろしくお願いします。年間8400円は20年間据え置きです。是非、読者になってくださりそうな方をご紹介ください。
④もしお金に余裕があれば、カンパもお願いします。お力をお貸しくださいませ。

※単行本の企画、まだまだ続きます。『月刊むすぶ』まだまだ増殖します。ご期待くださいませ。

 季節の変わり目、どなた様もご自愛くださいませ。
                         ロシナンテ社 しかたさとし
                                    2009年初秋
ロシナンテ社の連絡先
〒605-0974京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28 
 電話・FAX 075-533-7062 携帯 090(5642)2308
E-mail musub@big.or.jp  HP http://www9.big.or.jp/~musub/
入金先 郵便振替 01080-6-42151  三菱東京UFJ銀行出町支店(普)4008047
  名義はいずれもロシナンテ社です。

2009年8月30日日曜日

脳死・臓器移植問題をテーマに 本を作ってみませんか!

解散前の国会で脳死移植法が成立しました。
いろんな意見があると思います。
臓器移植でしか助からない命もある。でも「臓器移植でしか…」というのも、何か力ある側の演出かもしれません。そして脳死と宣告された子どもの身長は伸びます。成長を続けます。これで死んだの?と誰しも躊躇します。欧米に比べて日本の脳死での臓器移植は、圧倒的に実施件数が少なく、移植を必要とする多くの人たちを海外での手術に駆り立てます。ところが、海外での移植を規制する動きが世界的になってきました。その流れが、今回の脳死移植法が急ぎ可決された背景にあるようです。
一方、移植医療の現場もかなり怪しい。医師はまだまだ患者に対して絶対的な存在だからかなり勝手がまかり通っているようです。

人は誰もが必ず死ぬ。
私たちの死とは何か。いろんな声を集めて1冊の本にして広めてみようと考えています。
社会全体が、どこかで死というテーマを置き去りにしてきていませんか?
この脳死問題に一番、真剣に取り組んできたのは、当事者を除くと医療者だと感じます。日々、患者の死と向き合っているわけですから。当然ですよね。でも死は、私たちの文化そのものだと思うのです。
これが正しい死だと決める必要はないと思います。いろんな生があるように、いろんな死があっていいはずです。是非、脳死・臓器移植について率直な声をお寄せください。
できれば、来年春には、1冊の単行本として出せないかと予定しています。十分な原稿が集まらない場合は、「月刊むすぶ」誌上で紹介していきます。

テーマ 脳死・臓器移植について 内容は自由です。正直なご意見をお寄せください。
字数  原則お任せします。おおよそ4000~10000字程度
締め切り 2009年11月30日
送付先 〒605-0974 京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28
     電話・FAX 075(533)7062 
     E-mail musub@big.or.jp
※ 原稿料などは出ません。それどころか、この本を広めるためのお力をお貸しいただくことになります。よろしくお付き合いくださいませ。
※ 書店流通に関しましては、アットワークスさんが協力してくれます。

2009年8月28日金曜日

残暑お見舞い申し上げます。

去年に比べると暑さはましだ。けれども暑い。というより蒸し暑い。
これが京都の夏だ。ただ今、室温34℃。ほとんどはだかんぼうで仕
事に勤しんでいる。じっと座ってパソコンにキーボードに向かって
いるだけでも汗が滴る。開け放った窓からセミのなきごえが入って
くる。近くには泉涌寺と東福寺がある。森も多い。
もうすぐ総選挙の告示。近所には、自民党と公明党のポスターが目
立つ。京都市東山区のこのあたりは、結構、保守が強いのだろうか?
ここに引っ越して2年と3ヶ月となる。
ロシナンテ社は、40年目に突入した。
その資産は、決して馬鹿にしたものではありますまい。それは、お
金になるものではないが、北は北海道から南は沖縄まで、それなり
にひとと人を結んでいる。この資産をどうつないでいくか。
それがここ数年の課題だと思う。
2009年もあと4ヶ月。お力をお貸し下さいませ。
よろしくお願いします。

8月10日に、単行本『ストップ!風力発電』(鶴田由紀著)を出しました。1冊=1260円です。風力発電の問題点を鶴田さんが、丁寧に取材を重ねてまとめました。
伊豆半島、愛知、和歌山、三重と風力発電施設のある現地を訪ねて実際に被害を受けている方々から、実態を聞き取りました。さらにこの本では、ヨーロッパやアメリカでの被害や取り組みなどをまとめています。エネルギー消費のあり方をもう一度考えてみるきっかけになる本です。是非、ご購読ください。
二酸化炭素を出さない生活をそして原発の電気は使いたくないというみなさん。でも風力までダメとなるとどうしたらいいの?となるかも知れません。でも結局、電気を使わない生活を実践するのが一番だと思います。原発がだめなら次は風力をでは、電力依存症からは、抜け出せません。少なくとも低周波音や景観問題などの矛盾を抱えた風力発電設置は、ちゃんと議論した方が良いです。

1昨年、1980円で買った扇風機は、流石、ヤスモノ。よくとまる。一度、分解して掃除をすればいいのだろうと思うが、ついつい後回しになっていた。面倒くさがらずぼちぼちやるか。多分、30分もかからないだろう。
まだまだ暑い日が続きます。ご自愛くださいませ。

〒605-0974京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28 
 電話・FAX 075-533-7062 携帯 090(5642)2308
E-mail musub@big.or.jp  HP http://www9.big.or.jp/~musub/
入金先 郵便振替 01080-6-42151 
 三菱東京UFJ銀行出町支店(普)4008047 
名義はいずれもロシナンテ社です。

2009年7月15日水曜日

民主主義は川面に浮かんでる?

その昔、川と人は共生していました。そしてその流域には民主主義が根付いていたのです。人々は洪水を当然のこととして、生活の場で川をなだめる知恵を培っていました。それが流域住民が、長い経験で助け合うために形作ってきた民主主義なのです。
ところが、あるときから自然を力ずくで押さえ込むことが一番!となりました。いつしか岸辺はどこもコンクリートばかり。上流にはダム、ダム、ダム・・・。そんな風景があたりまえになりました。
愛媛県東部・大洲市。肱川にまとわりつくように歴史を刻んできた町です。この肱川上流には既にダムが2つあります。その結果、水質は確実に悪くなり、住民は天然の鮎の肉質まで不味くなったといいます。川底に泥が堆積してコケがはえなくなり、鮎は成魚になってもユスリカなどの幼虫を食べるようになりました。つまり肉食になったわけです。
そんな肱川に新に山鳥坂ダムの建設が進められようとしています。国土建設省は、水害対策、県都・松山市の渇水対策だとその目的を次々に取り繕います。ご多分にもれず大洲市も財政がかなり逼迫してきています。その市に県や国交省はそれなりの負担をダム建設に対して求めています。水害に対しての効果も十分に証明されていない。その上、地元に巨額の経済的負担を求める。このダム建設は一体、何?利権の臭いがプンプンする。
流域住民は立ち上がりました。住民投票も求めました。しかし市議会は否決。それでもいろんな方法で住民の皆さんは声を出し続けました。そんな中、今年1月、大洲市会議員・有友正本さんは立ち上がりました。磐石の体制を固めた現職に対して泡沫よばわりされながらも市長選挙に立ち上がったのです。結果は惜敗。短い選挙準備期間。それでも900票まで迫ったのです。
住民は声を出したいのです。地域のいろんな決定の場に当たり前に参加したいのです。
今、私たちは、参加するシステムを奪われてしまったのです

2009年7月9日木曜日

ヒラリークリントン

溶ける溶ける自分が溶けてゆく。
どこへかと問われてもわからない。
とにかく溶けてなくなってゆくのだ。
ピントの合わない眼鏡越しの額の白髪が垂れている。

溶ける溶ける自分が溶けてゆく。
多分、この時間と空間の中に溶けてゆく。
ボクの実体はなんだったのかなぁ。
分かんない。分かんない。
 
ボクが溶けてゆく。
さっきから流している英会話のテープが、
ヒラリー・クリントン、ユナイッテドネイション・・・
頭の中でころころと音がする。
そうだそうだ。

今日も生きている。

2009年6月22日月曜日

ロシナンテ四方山話

6月18日、臓器移植改定A案が、衆議院で可決された。実質審議8時間。参議院での審議を残すのみとなった。日本人の死生観もこれでグローバル化したのか?一般的日本人の宗教観といえば、クリスマスに「メリークリスマス!」年が明けると神社に初詣。葬式はお寺。これは確かに最先端の世界基準かもしれないが…。
脳死状態といっても特に子どもの肉体の復元力は凄いらしい。今国会でも子どもの脳死をどこまで認めるかが大きな焦点になっている。もちろん臓器移植でしか助からない命もあるのは事実だ。しかし死生観は、その社会が長い歴史の中で培ってきたもののはず。それが十分に論議されずに国会で決められるようとすることに釈然としないボクがいる。
一方、IT化の中枢・インターネットでは、「本音」が受けるらしい。曰く「在日に特権を与えるな!」こんなやり取りが受けるらしい。そんな差別的な世界が、私たちの日常にまで当たり前のように滲めだしてきている。この腐臭は、犯罪者への厳罰化という世論からも漂ってくる。いつの間にか国家に私たちの生命さえあずけてしまったのだろうか。 
人間という生き物には、自分のことは自身で決めたいという本能があるはずだ。とにかく権力なんかで押さえつけられると「ギャオー」となる。それが健康的な人間ではなかろうか。どうもそれがしんどくなってきているのだろうか。何か耳障りの良い声に従うことは、確かに楽チン。しかしその拠り所のベクトルが、集団イジメに向かっているとこりゃ怖い。
 少なくともボクは日本人だ。日本語しか喋れない。自慢じゃないが、この列島はひととおり歩き回ったが…、海外へはいったことはない。パスポートもない。ついでに言うがテレビゲームも大昔のインベーダーゲームしかしらない。もう一ついうとお金がない。結構、貧乏だ。これも自慢だ。でも1959年から生きてきたこの体と心は、間違いなく日本人だと思う。
 こんなボクは、脳死即人の死、外国人は出て行け!麻原をすぐ処刑しろ!とは考えない。フツーの日本人だと思っている。今日も銭湯でのんびりしたし、お昼は貰い物のインスタントラーメンにたっぷり野菜をぶち込んで食べた。毎晩、腹筋や腕立てをやったり、なるべく自転車を使うようにしている。そういえば、車は一度も所有したことはないな。テレビも余り見ない。教育テレビの福祉番組は良く見る。借家のオーナーは嫌なヤツだとは思っている。しかし「死んでしまえ!」とは叫ばない。いつか皮肉はかましてやろうと思ってはいる。極々、平均的な市民だと思っている。ボクのようなキャラは、韓国にもいるだろうし、ドイツにだっている。ガーナにだっている。トンガにもいるはずだ。もうすぐ夏本番。時間は流れていく。闘争、いやだ!団結を…考えよう!

2009年5月29日金曜日

最深部

南富良野町落合。道路沿いに何軒か商店が立ち並ぶ。そのうちのいくつかは、すでに空き家だという。その中で営業しているひとつの店に案内してもらい入る。入り口に新沼謙治コンサートのポスターが貼ってあった。棚に50円と赤いマジックで値段が書かれた箱がある。紅ショウガ、袋の裏を見る。賞味期限は一年前。その他いろいろな漬物らしきものが無造作に積んである。どれも賞味期限がとうに切れている。店の奥にはいろんな農具が所狭ましと並んでいる。トランプなどの玩具まである。
南富良野町、人口約2900人。北海道の真ん中より南西の内陸の過疎の町。北海道の最深部なんだろう。
こんな過疎の町にどんころ野外学校はある。代表は目黒義重さん。山岳ガイドやアウトドアガイドの資格からカーリング指導員の資格も持つ。オリンピックで活躍した目黒萌絵さんのお父さんだそうだ。そんな彼が率いるどんころ野外学校は、参加者と一緒に四季を通じてアウトドア体験やラフティング、スクール、キャンプそしてカントリーライフを楽しみながら指導して生計をたてている。スタッフは12人。このスタッフの子ども6人が、落合集落の小学校 児童の半分を占めるという。そして自分たちの住居は、スタッフの中の大工経験者が中心になって自分たちで作ったという。ひとつの共同体を目黒さんという個性が作り出したのだろう。
幕別町の農業経営・長坂さんの話だと、元来、北海道は農業には適していない。先住民が自然と共生して生きていたところに無理やり農業を持ち込んだ。開拓初期は、本当にギャンブルのような農業をやっていた。ビートが儲かるとなるとそればかりを何年も連作する。当然、耕地が荒れる。そうすると開拓民は次の土地に移るという。一旗上げて故郷に戻ることを目標に、「内地」から人口流入があった。
どんごろのある南富良野は、約120年前、砂金採取で人が移り住み、それからは林業が盛んになり、人口が増えていったという。半世紀前には、1万人を超えていた。しかし木材の自由化で人口は現象していく。そんな中、アウトドアを一つの生きる糧としてとらえ、スタッフが食えることを考え、どんごろ野外学校は、1989年に設立されている。冒険家の植村直巳さんとも因縁があり、北海道のアウトドア業界では老舗だ。
この目黒さんを頼って若者が各地から集まってくる。結果、どんころ野外学校というアウトドア共同体が形作られる。住宅を建設するのは、朝飯前。何人も大工経験者がいる。最近では、野外学校でパン焼きの修行をしていた若者が、どんごろを巣立ち同じ町内にパン屋兼喫茶店を開店した。彼は埼玉県から北海道にやって来たという。
 同じ北海道でも伊達市では、リタイアした人たちの終の棲家として地域作りをして一定の成果を上げたという。ところがその手の移住者は、積極的に地域社会に貢献する人は少ないという。さらに別荘が、都会の資本によって開発されて売れたとしても地域社会は決して元気にはならない。地方が本当に欲している人材は、そこに住み着き、何がしかのつながりを作ろうとする生活者ということだ。
 どんごろというコミューンは確かに今は成功した。しかしこの成功は、目黒さんという決し気負いを感じさせない個人の魅力に負うところが大きい。個人の力は、小さいようで意外に変化を演出しうる。その変化への入り口を、誰でも利用できるものにするのが、行政などの社会的責任ということではなかろうか。どんな地域でも見本にできる処方箋はいまのところ中々見つけられない。地域の活性化は、それぞれの場で偶然と創意工夫で何とか進められているのが実情だろう。
 幹線道路をラフテングのゴムボートを積んだ車が何台も上流を目指して走っていく。
(しかたさとし)

2009年5月25日月曜日

ロシナンテ社より

 まずは一点、ご報告です。昨年、十月より募集していました融資ですが、十名の方から合計219万円をお寄せいただきました。こころより感謝です。本当にありがとうございます。
 4月には、『肱川』、『低周波音被害の恐怖』と2冊、単行本を出せました。まだまだ費用分までの回収には至っていませんが、頑張って販売しています。

 これでアットワークスとの共同での単行本が7冊となりました。昨年4月に出した『川辺の民主主義』も苦戦しましたが1年をかけ、何とか製作費用は回収できました。まだ、約600冊、販売しなくてはなりませんが、とりあえずほっとしています。
 この4月に出版しました『肱川』、『低周波音被害の恐怖』を売って、7月末までに発行資金を回収しなくてはなりません。お力をお貸し下さいませ。

 ロシナンテ社は、あと1年と3ヶ月で四〇周年となります。ささやかなネットワーカーとして何とか生き抜いてきました。まだまだ前進です。
 そんなロシナンテ社の立ち上げの頃、ご尽力されたXさんが、『スサノオ・大国主の日国』という本を出版しました。版元は福岡の梓書院。定価2000円。245頁という大著です。大和朝廷以前の古代史を大胆の推理した本です。
 ロシナンテ社初期の関係者、あの方です。是非、ご購読ください。お願いします。地域の図書館へもリクエストしてください。よろしくお力添えください。

 低周波音被害者の皆さんに接していると行政は、できる限り面倒なことには、関わり合いになりたくないと考えているのがよく分かる。政治・行政は、社会的に弱い立場の人を助けて、より平等に市民が生活できるようになるために利害を調整するモノと考えていたが、どうもそうではないらしい。むずかしい問題を騒ぎ立てる市民は、嫌いらしい。低周波音被害者は、苦情者である。やっかい者らしい。弱者に目が向かないこの国の行政はやっぱりおかしいというしかない。
 
 ロシナンテ社、ちっぽけな存在ですが、今後ともよろしくご指導くださいませ。
 
①定期購読の輪を広げるのにお力をお貸しください。よろしくお願いします。
②使い損じの葉書、譲ってください。
③もう使わない商品券などもお分けください。なんでも構いません。
④購読代8400円は、二〇年間据え置きです。やり繰りしています。しかしこの購読代が大変な方、お米などの現物でもかまいません。お問い合わせくださいませ。日持ちする品物歓迎です。
⑤ゆうちょ銀行の口座からの自動支払いも可能です。用紙をご用意します。ご連絡ください。

 もうすぐ梅雨。そして夏本番。何方様もお体、大切にお過ごしくださいませ。
 ロシナンテ社、まだ四〇歳です。

2009年4月30日木曜日

今、岩国は

今、岩国はどうなっているんだろう。
市民の側に立って米軍施設の受け入れ拒否を貫いてきた井原勝介さんが市長選で敗北したのが、昨年2月。
『4月12日、愛宕山に米軍住宅も米軍施設もいらない!愛宕山大集会』が開催されました。参加約2000名。
今、集会の会場になった愛宕山は、神社を囲うように整地が進んでいました。その周りをフェンスが覆う。そんな光景が集会参加者の目の前に広がっていました。


井原勝介さんは、訴えます。

目の前の現実を肌で感じてください!

皆さんこんにちは。前の市長の伊原勝介です。こう発言しなくてはならないのが残念です。全国各地からきていただいてありがとうございます。
今日ここに皆さんが来て、この整地されされた用地の広大さを肌で感じることが大切だと思います。この住宅地の真ん中にフェンスが張られて米軍住宅が建設されようとしています。治外法権の状態になっています。この現状を一般の市民の感覚で感じてみてください。
ものすごくおかしいことだと思いませんか!麓から神社に通じていた道も歩けなくなりました。
岩国にとっておかしいと思うのは当然です。常識です。
今見えているのは、予定地の半分ですよ。向う側にもう半分あるんです。
全部で1平方キロ、100ヘクタール約100町歩。なんと東京ドームが20個入るんですよ。
それを4分の3を国に売り渡して米軍住宅にしようとしている。非常識極まりないと思いませんか!
この現実を是非肌で感じ取ってほしい。
そして全国に伝えて欲しい。この非常識を!

市民の声が届かない…

どうしてこんなことになるんでしょうか?それは政治が根本的に間違っているからです。
第一に我々の声、市民の声が届かない。
昨年来、愛宕山開発事業を廃止するために県と岩国市は協議を重ねてきました。いろいろな手続きを進めてきました。公聴会もありました。何千という人が反対の意見書を出しました。声を上げました。
しかし全くそれらの意見は反映されませんでした。
全国の皆さんの協力もいただいて米軍施設反対のため、11万人という署名もいただきました。そして政府に届けました。
私たちは街頭署名もやりましたし、戸別訪問もやりました。戸別訪問をやれば、ほとんどの方が一も二もなく署名をしてくれます。
市内の署名はは5万でしたが、まだまだ歩けば7万、8万、10万と署名をしてもらえます。米軍住宅はいらないというのは明らかな民意です。
しかしこれが中々通じない。それが今の政治だと思います。そしてもっと悪いことに…米軍住宅にしようとしていることは明確であります。国も県も市も、意図は明確であります。でもこの意図が隠されたまま手続きだけが進められています。都市計画の変更だとか、全て米軍住宅だということが隠されています。
こんな広大な土地を町づくりということで開発を始めて途中で放り出す。法律的にはまったくおかしいことです。町づくりとして開発をしてきて、それを中止にしてそのあと何をするか。転用策を提示することなく中止をしてしまう。
国も県も市も法律に違反することをやっています。
私が市長だったらこんなことは死んでもできません。
本当はこの中に愛宕神社に通じる道が縦横に走っているんです。本当は住民の方が通る道が一杯あるんです。
しかし岩国市は、それを国に売るのは都合が悪いというので廃止してしまいました。何の説明もなしにですよ。これにも私は驚いてしまいました。何百年に渡って皆さん愛宕神社のお参りをしてきたんですよ。土地は市長のものではありません。道は住民共有のものです。岩国市はそれを単に管理しているに過ぎない。それを廃止するのはもっての外だし、何かに変更するというなら市民にキチンと説明するべきです。それさえなされない。
形容しがたいほど私は驚いてしまいました。先日。岩国市の情報公開審査会で決定が行われました。岩国市の内部資料の公開が決定されました。昨年来、我々が求めても拒否をしてきたものです。先日、岩国市の姿勢が覆されました。
市長を囲んでこの愛宕山を民間空港と取引をしてこの愛宕山を米軍住宅にしようという案が話し合われていたんです。その資料がまもなく明らかになります。ということはこれまで岩国市や県が言ってきたことはデタラメだということが明らかになります。これも考えられないことです。

ウソは政治家の始まり

ウソをつくということを政治は絶対やってはいけません。
先日、私がやっている塾で若者がこういいました。
「ウソは政治家の始まりだ」
高校生が政治にそんなイメージを持ってしまっているんです。これは深刻なことですよね。都合の悪いことは全て隠し市民をごまかし法律を無視してでも好き勝手をやるというのが,今この地域で起こっていることです。
私は日本が法治国家なのかを疑ってしまいます。無法地帯なのではないかと疑ってしまいます。そんな政治が岩国を目先のお金と引き換えに基地をドンドンドンドン拡大し、愛宕山を米軍住宅にしようとしています。そして全国でおなじようなことが起こっています。
こんな政治が国中を借金漬けにしたんですよ。失業者は町に溢れています。みんな将来に不安を持っています
そしてばら撒きのような政策は一杯行われます。そのつけは最後に増税などによってみんなのところに帰ってくる。全てはいまの政治が間違っているからだと私は思います。この政治を変えることなくして市民の本当の幸せはありえないと私は思います。この広大な土地に、市街地の真ん中に米軍住宅などできることなど想像ができません。見たくもありません。多分、愛宕神社の神様も同じだと思います。
私は今は一市民であります。
何の権限もありません。
しかし岩国の未来を見捨てるわけにはいきません。この愛宕神社の神様の前で私は誓いたいと思います。体を張ってでもこの愛宕山を守ることを誓いたいと思います。皆さんもご賛同いただけるなら、神様の前ですからウソはいえまえんよ!
私と一緒に闘うことを誓ってください
愛宕山の闘いは岩国の民主主義を守る闘いでもあります。日本の政治を根本から変えていく政治でもあります。皆さんとともに闘っていきたいと思います
(4月12日の発言まとめ・しかたさとし)

2009年4月24日金曜日

4・12愛宕山大集会アピール

 本日の大集会は、愛宕山に米軍住宅も米軍施設もいらない!の1点の目的を貫くために、愛宕山を守る会・多くの市民団体が参加している「連絡協議会」が、急遽実行委員会を結成し準備してきました。短期間の取り組みでしたが、一昨年12月の国の仕打ちに『怒りの1万人集会』に続く集会として、立派に成功しました。
 米軍再編によって厚木基地の艦載機が移転して来れば、岩国基地は極東最大の基地となります。移転に伴う米兵および家族4千人、家族住宅は1500戸必要と言われています。国は広大な愛宕山開発を米軍住宅の有力な候補地として、買い取りに水面下で動いています。
市民は滑走路沖合移設工事は爆音軽減、安全のための工事であり。埋め立てのための土砂を愛宕山から搬出しその跡地に市民のための夢のある街づくり、住宅を作るならと協力し、周辺住民は工事による振動、粉塵に耐えてきました。鎮守の森が削り取られるのにも目をつむってきました。
この思いを踏みにじるように、土砂搬出工事が終わると「愛宕山の住宅地は売れない」「地価の下落で採算が取れない」「赤字になる」という理由で販売の努力ひとつせず、愛宕山開発を中止しました。県・市は赤字解消のために跡地を国に売却するとしています。『愛宕山を守る会』や『連絡協議会』が進めた、「愛宕山に米軍住宅はいらない」の署名は岩国市内で5万、全国合わせて11万を超える大きな運動になりました。
県知事も市長も米軍住宅ありきでは国に売らないといわざるを得ない状況を作り出しています。一方、艦載機受入れ容認派は言葉巧みに、日米で共同使用できる施設の建設を主張し、愛宕山を米軍に提供する署名を行っています。
私たちは生活を脅かす愛宕山への米軍住宅、市民の財産を奪う米軍住宅施設に強く反対し、愛宕山開発が米軍のためでなく、岩国市民のために有効に使われることを強く訴えます。神奈川・沖縄・岩国、そして全国の運動と手を携えて、米軍住宅も米軍施設も作らせないため、さらに運動を強めて行くことを決いします。
2009年4月12日

4・12愛宕山大集会参加者一同

2009年3月26日木曜日

ロシナンテ社から

2009年3月も月末です。昨年10月よりお願いをしていました融資は、219万円の応募を頂戴しました。本当にありがとうございました。とりあえず3月31日で終了させていただきます。2011年4月からの返済開始となります。詳しいことは、随時、ご報告させていただきます。ご融資を頂いた方には重ねて御礼申し上げます。ただただ感謝です。 
現在のところ、「月刊むすぶ」の今年一杯の発行資金は、ほぼ目処が
立ちました。気を抜かず日々、仕事をこなせば何とか喰えます。ただ定
期読者の増加が、中々、実現しません。ここ5年は、購読代の集金等の
地道なロシナンテの伝統的な手法で読者数を1200軒前後、定期委
託・書店委託約300冊を維持してきましたが、正直、団塊の世代の定
年等で読者層の若返りが急務になってきています。しかしこれが難かし
い!まだまだ暗中模索です。
 単行本発行は、昨年4月の「川辺の民主主義」以来、一年ぶりに2冊出版できそうです。1冊は、エコキュートや風車などの低周波音被害の報告。もう1冊は愛媛県・肱川のダム問題についてです。後者はなんとか地元・大洲地方で500冊は広めてもらう予定です。初版は、1200冊の予定です。それ以外での販売がかなり厳しいです。ご協力を!低周波音被害については、今回は書店を中心の営業となります。これもなり大変!半年で経費分を回収できればと考えています(発行のための資金は、4冊程度確保できました)。他、順次、発行予定です。
 
一年後には、「月刊むすぶ」と単行本1冊/月の予定で考えています。
もちろん書店流通で回せていける程の自信はありません。書き手を中心に買取、販売協力をいただいての共同作業です。
 それに本が、ホントに売れない時代です。
 ロシナンテ的出版は、平場の声、マスコミが置き去りにしそうなそんな発信を丁寧につなでいくことだと思います。ロシナンテふうもやいなおし。よろしくお付き合いくださいませ。

お願い

①定期購読をして下さりそうな方、ご紹介ください。見本誌を送ります。
②使い損じの葉書、テレホンカードなどもお分けください。嬉しいです。
③集会等、何かあれば教えてください。行商に出かけます。
④自費出版などもご相談ください。費用に合わせて企画させていただきます。アットワークスとの共同作業です。
⑤単行本「川辺の民主主義」まだまだ残っています。この本を広めるのにお力をお貸しください。1500円+税です。ロシナンテ社へ直接ご注文いただいた場合は、送料はなしです。

連絡先
〒605-0974 京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28
ロシナンテ社・しかたさとし
電話・FAⅩ 075(533)7062
携帯電話 090(5642)2308
E-mail musub@big.or.jp
http://www9.big.or.jp/ ~musub/

2009年3月25日水曜日

ロシナンテニュース

月刊地域闘争の復刻判CDを販売します。
「月刊地域闘争」は1970年10月号が創刊です。
 創刊号から6号をCDにPDFファイルとしてまとめています。1枚=3000円(予定)です。
 夏までには出来上がります。是非、保存用資料としてご利用ください。
 1970年代初頭の住民運動の息吹が伝わってきます。
 39年まえがどんな時代だったのか?
 時間の重みの中をロシナンテ社は歩んできました。
 CD化の作業は、ワークス共同作業所と連携して取り組みます。売上の3分の1が、作業所に入ります。
 少しずつの取り組みになりますが、80年代までを3年掛けてまとめるつまりです。是非、日本の住民運動の貴重な資料として運動の実践、研究などにご活用ください。
 
連絡先
 京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28  ロシナンテ社 
 電話・FAX 075(533)7062
 E-mail musub@big.or.jp

2009年3月24日火曜日

今日の夕食は何にしますか。

 「今日の夕食は何にしますか。」
 「冷蔵庫にさんまのひらきがある」とアケミがいう。
 「じゃ、それと大根おろし、あとは適当に味噌汁ですね。」浩一は続ける。
 「7時に、圭ちゃんがトイレ介護にくるから。」
 「食事の準備しながらトイレの話しはやめなさいよ!」と少しろれつが回らない調子の声が飛ぶだす。「これは失礼…」
アケミは、障害からくる体の緊張を解くために昼間から酒を飲むことがしばしばある。それかなり度数の高いアルコールをストローで一気飲みする。
 食事を作りながら二人は、四方山話を続けている。
「ちょっと体を上げてくれる」
「はい、はい」
車いすの後に回り込み、脇の間から腕をアケミの体に回し込んで小さく「ヨイショッ」といいながら浩一は引き起こす。
 「最近、河田くんさ、あんまり介護に入ってくれないんだ。何かあったのかなぁ」
 「実験が忙しいのじゃないかな。彼は生物だから、実験に時間が掛かるからね。それにゼミ生になるとレポートだけでも大変ですよ。」
「そうっか。」と抑揚のない声。
「何の実験?」
「実験というより観察?一日、森の中で菌類か苔かしらないけど地べたに這いつくばって見てるらしいですよ。」
「こんばんは!」
 圭子が、部屋に入ってくる。外は雪が降っているようだ。まだはらい落とし忘れた雪が頭に残っている。
「雪が降ってきましたね。」
「節分だから吉田神社の前は人で一杯。少し遅れました。スイマセン。」
ダウンジャケットをハンガーで壁に吊るしながら彼女は言う。 
 「トイレいいですか?」
 「圭ちゃんお願い」
 浩一は部屋の外に出る。
 アケミの住まいは、町の中心から阪急で一〇分くらいのところにある公団。そこの一階に段差のない住宅が一定数確保されている。そこに障害者枠で入居して5年になる。一〇階建ての建物が何棟も建ち並んでいる。

2009年3月23日月曜日

ロシナンテ四方山話

「この湾を埋め立てるな!」と反対する地元住民の監視小屋のそばに日の丸が風にはためいていた。湾を埋めたてて、自衛隊の基地を誘致する計画がある。潮風に泳ぐ日の丸は元気一杯だった。
一方、東京や関西などで卒業・入学式の日の丸・君が代に教職員が、不起立で意思表示をすると「処分!」となる。
信じられないことに、ちゃんと学校で式が進行しているかを監視する人たちがいる。オイオイ、自警団かよ!多様性が認められない。それがこの国、日本だ。
それならいっそのこと「式」を止めてしまうのもよかろうに、と思う。すくなくとも公立校は、全ての人に開かれるべきもの。押し付けられる日の丸・君が代で混乱するくらいなら儀式など不要。
国家に「日の丸・君が代」で一括りされたくない。その変わりいろんな「日の丸・君が代」があってもいいだろう。しかしボクは、「君が代」に生きているのはない。私の世に生きている。もっと「日本人」は多様性を認めてもいいものを、と思う。
天皇教として民営化してもらって、日の丸はその宗旗。君が代はその宗歌。そういうわけにはいかんのだろうか。
結局、戦争の加害者責任を十分に論議することなく、戦後の経済的な復興を果たしてきたそのツケが今負債となって目の前にある。お金は大事だが、それだけでは堕落する、と思う。
ところが戦後64年ともなると「無責任」というのが、ボディブローのように効いてくる。その痛みを、記憶の底に沈殿させ、「美しい日本」が登場する。「海外派兵もいいじゃないの」。そんな雰囲気が蔓延してくる。これが今の日本らしい。

「美しい国」の次も政治家を家業にしている人が政治もトップにつく。今の人は漢字の読みをよく間違える。何かとんでもない思い違いと劣等感を体中にまとっている。こうなるととても政府なんて信用してはいられない。というより怖い。景気だって悪い。どん底だ。(本が売れん!)
国会議員は、庶民の生活など全く分からない奴ばかり。あとは、自己防衛しかない。こうなると、庶民は自前の共同体作りに励むしかない。
まず農業者と仲良くなり、食料を確保する。できたら日々の野菜くらいは、自給できるようになりたい。しかし百姓になる根性がないボクなんかは、「ロシナンテ的ネットワークを構築するぞ!」なんて言いながら生きていくしかない。
Hさんというカウンセリングを生業にしている人がいる。彼から見るとボクの生き様は、山頭火みたいなものらしい。かなり外れていると思うのだが…。
さて社会的な回路は、いろいろあった方がいいに決まっている。ロシナンテ社は、この社会のささやかな末梢神経の一つなんだろう。免疫力を高める神経のひとつなんだと思う。少なくとも世の中のがん細胞ではないはずだ。
 国家・行政とは、遠いところに私たちの共同体を作る。自立した生活の場を営む。地域で自給的な生活を始める。食べ物は地産地消の実践。もちろん原発の電力なんか必要としない自治体レベルで管理できるエネルギーシステムが維持・運営されている。そこから自立が始まる。
 しかし今度の冬は、本当に暖かだった。
寒い冬がいい!演歌に歌いこまれるああいう冬がいい。冬はとにかく寒くなくては駄目だ!
(しかたさとし)

2009年2月28日土曜日

ロシナンテ社からのお願い

西宮冷蔵(株)へお力をお貸し下さい

西宮冷蔵(株)は、2002年1月、雪印食品の偽装牛肉を内部告発しました。結果、国交省により業務停止処分。その後、何とか業務再開するも神戸税関による保税蔵置許可は拒否されたまま。食肉業界が手を引いたのも大きいのですが、
「裏切りもの」への見せしめのような行政の対応はあまりにも露骨です。
水谷洋一社長は、「食の安全」を正面にすえた経営を志して頑張っています。ロシナンテ社ごとき貧乏会社では、何も応援できません。
何かいい知恵を出せる方は、水谷さんへお寄せください。神戸税関へデモでも掛けるとか、とにかく正直ものが割りを食うのは社会自身の不健全さを示していると思うのです。
連絡先
兵庫県西宮市西宮浜3-11-2 
電話 0796(35)1234
FAX 0796(35)1237
映画「ハダカの城」上映も是非、よろしくお願いします。

低周波音被害者救済へ

これまで置き去りにされてきた低周波音被害、風力発電の問題点の追及を本格化し、被害者の救済を実現しましょう。
ロシナンテ社では、この問題を三〇年以上、追及してきた汐見文隆さんの第3弾、風力発電問題、被害者の声などを集めて3冊、単行本を夏までに出版する予定です。この本を広めるためお力をお貸しください。よろしくお願いします。
行政、企業の責任とは、弱者を保護することです。エコ、自然エネルギーといえば、文句一つ言わせない。それはおかしい。
本来、エコロジー社会のエネルギーとは、共同体が管理できる技術でなくてはいけないはずです。今の風力発電は補助金漬けの金儲けの対象になっています。
エコキュートを始めとする低周波音被害は、その被害者の発生が、「一部の人」という偏見で押さえ込まれてきました。しかし確実に被害は広がっています。
ロシナンテ社はこの問題を少しでも広げていくよう頑張ります。
夏までに単行本を出します。広めるのにお力をお貸しください。

死刑制度を考えませんか
触法障害者の問題を考えてみませんか


死刑制度について昨年「月刊むすぶ」451号で取り組みました。亀井静香さんに手書きでお手紙を出しました。そうしたら原稿を送ってくださいました。ふーんと思いました。この問題は、いろんな立場の方々がちゃんと考えているんだなと思いました。少しでも死刑と言うテーマを多くの人に考えて欲しい。死んでしまえばそれでお終いです。人殺しは、絶対許されない犯罪です。しかし死刑制度で何が解決するのでしょうか。今年末には、このテーマで問題提起を単行本として計画しています。
犯罪を繰り返す障害を持つ人が、沢山いることを知りませんでした。池田小事件のような事件の度に、精神障害者のひとたちが、不安になるというお話はよく聞きました。一方、いろんな事情で軽微な犯罪を繰り返し、社会と刑務所を行き来するしかない。世間から見捨てられたような存在に気づかずにいました。犯罪と障害者、そんなテーマも少しずつ取り上げていきます。

もうすぐ春。過ごしやすくなってきます。
ゆったりと過ごしたいものですね。

2009年2月27日金曜日

ロシナンテ社から

もうすぐ春がそこまで来ています。この冬は、市内で氷が張るのを一度もみかけませんでした。温暖化の進行は間違いないようですね。
ロシナンテ社の前期(2007年8月~2008年7月)の収入は、「月刊むすぶ」の売り上げがほとんどを占めています。雑誌の売り上げが、月々約80万円。これが年間で900万円程度。それとこの間、アットワークスと組んで出してきた単行本で何とか210万円。あと他社の単行本などを販売して手数料として20万円程度。あとは、カンパ的なお金をいただだいてこれを広告収入として処理しています。これらがロシナンテ社の売り上げの全てです。合計約千二百万円。
これらのうち、単行本の売り上げの中には、アットワークスへ委託としてお願いしているものを売掛金として計上しています。書店での販売が中心です。売れた分を月々、入金してもらっています。さらに「月刊むすぶ」の売掛金も含まれています。つまり現金化されていないお金が含まれていることになります。
これに対して「月刊むすぶ」の印刷代が、約300万円。4冊単行本他を出しましたからこの費用が約260万円。他、お付き合いのため買取(7掛)で単行本を仕入れたりしています。合計590万円。
そして一般管理費と販売費等で約650万円が支出されています。この段階で差し引き約40万円の赤字です。ここに単行本を中心とした在庫を棚卸資産として120万円を計上しました。この他、ちょっとしたお手伝い、何かの集会やたまにお話しを頼まれて頂戴する収入があります。前期はそれらが。約17万円。他もろもろ償却等が、13万円ほどあります。さらに法人税等を差引きますから、純利益は62万円となります。
但し、売上の中に売掛金も含まれています。これが約150万円程度。それと棚卸資産は、あくまで品物です。売れないと現金にはなりません。これらを差引きすると約210万円が、現金として足りません。この不足分は、借入金で対処しています。
借入先は、私の個人的な人脈(長野県関係)と個人のカードローンです。
今期は、売上はほぼ前期と同じくらい。7月の期末までに、3冊程度の単行本の計画があります。とりあえず印刷代を中心に100万円程度の経費削減が見込まれます。他、前期では、原付バイク、パソコン等の購入等で約40万円を支出しました。これらの支出が今期はありません。他、もろもろ節約すれば、今期は前期よりは現金に余裕が生じると思います。

「月刊むすぶ」の売上の増加は中々、難しいと考えています。直接、集金する等で何とか最低限1200人程度の定期読者。そして他、単発での売上で月々、80万円程度はお金になります。
ロシナンテ的ネットワークが、これからどのように変化するか分かりかねる要素はありますが、もうひとつの「生き方」を実践的に表現し続けることで、一定の支持はいただけると思います。
この夏でロシナンテ社は39年です。その蓄積にはそれなりのものがあると思います。その回路を使い、単行本等も流通させていくことは可能です。とにかくこのネットワーカーを社会に定着した文化として根付かすことができれば幸いです。
 お力をお貸しくださいませ。
(しかた さとし)

2009年2月26日木曜日

ロシナンテ業務日誌

ロシナンテ業務日誌

2月8日 世間は日曜日。7時55分起床。
ヨーグルト、食パン1枚、コーヒー。八時半から仕事開始。まず仕事場の整理、片付けから始める。ここ数日、整理整頓が疎かになっていた。松場さんのテープ起こし。15時、市内集金。原付バイク。寒い。途中、図書館で新聞を読む。買うともったいないので図書館をなるべく利用する。朝日、読売、京都と1時間かけて目を通す。18時帰社。3軒回って1軒集金。毎年1回、お顔をあわせる方もいる。お元気そうでなりより。事務作業の残りを片付けて21時終了。
2月9日 最近、起きるのが遅い。まあ職住一致だから朝に余裕があるのが嬉しい。
8時半仕事開始。吉田さんから電話。自費出版の問い合わせ。遺伝子組み換え問題事務局より電話。集会での書籍販売あんまりスペースないそうだ。テープ起こしの続きをやる。
昼前に出かける。目的地は西宮冷蔵。夕方から宴会のお誘い。途中、2軒、集金。
夕方5時阪神西宮着。水谷さんみずから出迎えいただく。恐縮。水谷さん、相変らず茶髪。ボクより5つ年上だけどお若い。元気な人だ。
西宮冷蔵では、その日の仕事が一通り終わり社員の皆さんがのんびりしていた。しばし雑談。息子・甲太郎さん、他社員三人と近くの銭湯。1時間ほどのんびりとする。
水谷さんとの出会いは、内部告発の特集をしたとき、富山の串岡さん、大鵬薬品労組以外に、誰かいないかと考えていた。
たまたま目にした日刊ゲンダイに水谷さんが紹介されていた。とにかく西宮へ出かける。阪神西宮。公衆電話を探す。104。電話番号を聞く。電話する。携帯も持っている。電波状態が悪いと切れるときがある。だから公衆電話。
「日刊ゲンダイで見ました。「月刊むすぶ」という雑誌を出しています。実は近くにいるんです」
「是非、来てください」
タクシーで会社まで行く。
この辺、ボクも結構、強引なんだが、それに気軽に応える水谷さんも邪心のない人だ。さすが元高校球児。そんな水谷さんとも7年くらいのお付き合いになる。ビラまきも手伝った。座り込んでいる梅田の陸橋へも出かけた。そんな西宮冷蔵で宴会。今回は会社の事務所でなべ。
風呂か戻ると水谷さんがもう一人お客さんを連れて来ていた。ぺんぎんぺり館の大田さん。うちの読者だ。「芦屋の支援者も来ます」と水谷さんが言っていた。女性だという。ひょっとしたら・・・。大田さんだった。
社員はほとんど若い人。とにかく水谷社長を慕って仕事をしている。売上が一向に元に戻らない。正直、明日の不安は一杯。既婚者の社員には、子供さんもいる。それでも西宮冷蔵で働くことを望んでいる。凄いと思う。水谷さんの人間的な魅力だろう。すくなくともボクにはそんなものはまずない。なべも終わり。
「実は私再婚しました。新しい子供が3人増えました」とTシャツに写る新しい家族を紹介してくれる。「彼女は沖永良部島出身です。たまたま銭湯帰りに入ったスナックで知り合いました。実の娘の一人が障害者です。新しい嫁も実は足が悪いですわ」明日をも知れぬ会社の社長は、現在、六人の子持ち。やっぱり国家権力と闘う人は違う。
この後、水谷社長、甲太郎さん以下社員2名。大田さん、ボクでそのスナックへ。水谷さんは、森昌子の越冬ツバメを熱唱していた。

2009年1月30日金曜日

ロシナンテぶらぶら

ひょとしたらオバマさんはキューバが手本ではなかろか・・・・ 

アメリカ大統領に初の黒人、オバマさんが就任した。人種差別の歴史を乗り越え、アメリカという国家はここまでたどりついたわけだから、その民主主義のシステムは素晴らしいものだ。キング牧師が「I have a dream」と演説して四十六年。良くも悪くもアメリカは、アメリカ?戦後六十四年たっても戦後責任を取らない日本に比べれば、数段上の国家だ、と思う。
しかしオバマさんのグリーンニューディールは、「あっアメリカは、資本主義に依拠した民主主義国家なんだよな」と再確認させてくれる。
 グリーンエネルギーは本来、地域共同体で生産・管理しやすいシステムなはず。そこへ国家が資本を投入したらどうなるか。もしアメリカ国民が、キューバの人たちのように有機農業などを基礎にした社会をつくるというならば別だが・・・。オバマさんは、アメリカ資本主義をどこへ導こうというのか。
 もしアメリカ合衆国が、国家を上げてソフトエネルギーへの道を歩むというならば、それは21世紀の市民社会の革命ではなかろうか。巨大エネルギーマフィアから市民の手にエネルギーの生産・管理を取り戻すわけだから。
エネルギーと情報技術を市民社会に取り戻した21世紀市民は、さらなる民主主義に向かうのだろうか。そのためには、さらに食料生産を地域共同体に取り戻す。これってひょっとしたらキューバ?死にかけているはずのカストロさんも復活するか!ゲバラが人気なのもこんなところにあるのだろうか。
自動車なんかも修理して修理して使う。トヨタは困るだろうな。一人一台なんてゼイタク。隣近所で持ち合う。発達したテクノロジーが、限りある資源を循環させて使う。等身大のテクノロジーの面目躍如。まさにエコロジー革命だ!オバマさんはどこまで考えているのだろうか。

 グリーンエネルギーというので、風力発電がアメリカほど広々とした土地のない日本でドンドン建設されようとしている。  
伊方原発のある佐田岬半島なんか風車だらけ。幅の狭い半島に風車がにょきにょきと立っている。風力発電は、環境を汚染しない!これが設置者の言い分。ということは、彼らは原発の出す放射能の危険性は分かっているらしい。
風車から低周波音(空気振動)が発生していることが分かってきた。風車近くに暮らす人たちは、野鳥がいなくなったり、山に暮らす動物たちが身近に出没するようになったという。風車の出す低周波音のエネルギーはそれほど凄い。モーター等から発生する低周波音とは比べ物にならないエネルギーレベルである。それほど被害は深刻なもの。
 今大切なことは、エネルギー生産の技術を市民が管理するという原則を確立することではなかろうか。原発反対運動の根っこにも、原発のような中央集権的な科学技術ではなく、市民の手に科学技術をという理念があったと思う。運動のための運動ではなく、市民主権のための闘争が、反原発運動の原点。風車被害者に連帯するのは、長年、原発社会解体を目指してきた私たち反・脱原発運動の責任ではないでしょうか。
(しかた さとし)

2009年1月27日火曜日

ロシナンテより

ロシナンテ社の前代表Xさんは、1990年夏、突然いなくなりました。まぁ失踪したわけです。その後、残った働き手が何とか活動を存続させてきました。
そして私(四方)が代表に就任して順次他の社員の皆さんは、新たな仕事に代っていきました。Xさんが、ロシナンテ社のやり繰りに苦労していたのはよくわかります。その彼の責任放棄をいまさら追及する気はサラサラ私にはありません(Xさんは一年後には自宅にもどり市民生活に復帰しています)。
 
大切なのは、ロシナンテ社が各地の住民運動・市民運動のネットワーカーとして曲がりなりにも平場の声をつないできた事実です。
 ここ数年取り上げてきました汐見文隆さんの低周波音被害は、少しずつですが、マスコミも取り上げるようになってきました。先日も朝日新聞が、大きく取り上げたお蔭で、ロシナンテ社へも日経やフジ、日本テレビなどから問い合わせがありました(テレビ関係者の協力するのは当たり前みたいなインギン無礼さにはブチッときましたが・・・)。
 とにかく平場からの発信のお手伝いは出来ているのではないでしょうか。

1984年の夏、私は、ロシナンテ社で仕事をはじめました。洛北・下鴨神社の裏、安学生アパートの一室が仕事場でした。それから二十五年が過ぎました。
この『月刊地域闘争』から『月刊むすぶ~自治・ひと・くらし~』は、著名な書き手とかジャーナリストがいて・・・というわけではありません。京都の街で実に泥臭く生き抜いてきました。関西圏や首都圏の読者へは集金を掛けます。毎年毎年回ります。これは恐い!友達がいなくなる。そんな場がロシナンテ社です。
 
ただこういう営みは、私だからできたのだと思います。現在、私の給料は、月十万四千円にしています。社会保険等を支払うと手取りは、八万円後半。会社に棲みついているので、さらにここから一万三千円家賃として戻します。前期の損益計算書上には、広告代として計上されています。そして二万円定期預金に回します。何年か前、百二十万円くらい貯金できたのですが、どうしても厳しい状態でしたから会社に入れました。現在、ようやく定期預金が十二万円になりました。私個人は、食費と銭湯などで月四万円は必要です。だからこれで十分くらしていけます。新聞は、資料代として会社負担にさせていただいています。その他昨年は原付バイクを購入させてもらいました。中古で十万円のホンダのカブです。さすがに自転車でどこへもというのがキツクなりました。こんな感じでやりくりしています。
 ただこれでは、このロシナンテ社の根っこを次の世代につないでいけません。正直、私と同じことは誰も出来ない。そこで現在すすめているのが、単行本を出す。できる限り普通の出版事業ができる会社にすることです。

ロシナンテ社の貸借対照表と損益計算書等を掲載させていただきます。
先代が全てを放り出して混乱したため、まだまだよくわからないお金がありますが、来月からすこしずつ少しずつ説明していきます。詳しくはそちらをご覧ください。
(しかた さとし)