2009年4月30日木曜日

今、岩国は

今、岩国はどうなっているんだろう。
市民の側に立って米軍施設の受け入れ拒否を貫いてきた井原勝介さんが市長選で敗北したのが、昨年2月。
『4月12日、愛宕山に米軍住宅も米軍施設もいらない!愛宕山大集会』が開催されました。参加約2000名。
今、集会の会場になった愛宕山は、神社を囲うように整地が進んでいました。その周りをフェンスが覆う。そんな光景が集会参加者の目の前に広がっていました。


井原勝介さんは、訴えます。

目の前の現実を肌で感じてください!

皆さんこんにちは。前の市長の伊原勝介です。こう発言しなくてはならないのが残念です。全国各地からきていただいてありがとうございます。
今日ここに皆さんが来て、この整地されされた用地の広大さを肌で感じることが大切だと思います。この住宅地の真ん中にフェンスが張られて米軍住宅が建設されようとしています。治外法権の状態になっています。この現状を一般の市民の感覚で感じてみてください。
ものすごくおかしいことだと思いませんか!麓から神社に通じていた道も歩けなくなりました。
岩国にとっておかしいと思うのは当然です。常識です。
今見えているのは、予定地の半分ですよ。向う側にもう半分あるんです。
全部で1平方キロ、100ヘクタール約100町歩。なんと東京ドームが20個入るんですよ。
それを4分の3を国に売り渡して米軍住宅にしようとしている。非常識極まりないと思いませんか!
この現実を是非肌で感じ取ってほしい。
そして全国に伝えて欲しい。この非常識を!

市民の声が届かない…

どうしてこんなことになるんでしょうか?それは政治が根本的に間違っているからです。
第一に我々の声、市民の声が届かない。
昨年来、愛宕山開発事業を廃止するために県と岩国市は協議を重ねてきました。いろいろな手続きを進めてきました。公聴会もありました。何千という人が反対の意見書を出しました。声を上げました。
しかし全くそれらの意見は反映されませんでした。
全国の皆さんの協力もいただいて米軍施設反対のため、11万人という署名もいただきました。そして政府に届けました。
私たちは街頭署名もやりましたし、戸別訪問もやりました。戸別訪問をやれば、ほとんどの方が一も二もなく署名をしてくれます。
市内の署名はは5万でしたが、まだまだ歩けば7万、8万、10万と署名をしてもらえます。米軍住宅はいらないというのは明らかな民意です。
しかしこれが中々通じない。それが今の政治だと思います。そしてもっと悪いことに…米軍住宅にしようとしていることは明確であります。国も県も市も、意図は明確であります。でもこの意図が隠されたまま手続きだけが進められています。都市計画の変更だとか、全て米軍住宅だということが隠されています。
こんな広大な土地を町づくりということで開発を始めて途中で放り出す。法律的にはまったくおかしいことです。町づくりとして開発をしてきて、それを中止にしてそのあと何をするか。転用策を提示することなく中止をしてしまう。
国も県も市も法律に違反することをやっています。
私が市長だったらこんなことは死んでもできません。
本当はこの中に愛宕神社に通じる道が縦横に走っているんです。本当は住民の方が通る道が一杯あるんです。
しかし岩国市は、それを国に売るのは都合が悪いというので廃止してしまいました。何の説明もなしにですよ。これにも私は驚いてしまいました。何百年に渡って皆さん愛宕神社のお参りをしてきたんですよ。土地は市長のものではありません。道は住民共有のものです。岩国市はそれを単に管理しているに過ぎない。それを廃止するのはもっての外だし、何かに変更するというなら市民にキチンと説明するべきです。それさえなされない。
形容しがたいほど私は驚いてしまいました。先日。岩国市の情報公開審査会で決定が行われました。岩国市の内部資料の公開が決定されました。昨年来、我々が求めても拒否をしてきたものです。先日、岩国市の姿勢が覆されました。
市長を囲んでこの愛宕山を民間空港と取引をしてこの愛宕山を米軍住宅にしようという案が話し合われていたんです。その資料がまもなく明らかになります。ということはこれまで岩国市や県が言ってきたことはデタラメだということが明らかになります。これも考えられないことです。

ウソは政治家の始まり

ウソをつくということを政治は絶対やってはいけません。
先日、私がやっている塾で若者がこういいました。
「ウソは政治家の始まりだ」
高校生が政治にそんなイメージを持ってしまっているんです。これは深刻なことですよね。都合の悪いことは全て隠し市民をごまかし法律を無視してでも好き勝手をやるというのが,今この地域で起こっていることです。
私は日本が法治国家なのかを疑ってしまいます。無法地帯なのではないかと疑ってしまいます。そんな政治が岩国を目先のお金と引き換えに基地をドンドンドンドン拡大し、愛宕山を米軍住宅にしようとしています。そして全国でおなじようなことが起こっています。
こんな政治が国中を借金漬けにしたんですよ。失業者は町に溢れています。みんな将来に不安を持っています
そしてばら撒きのような政策は一杯行われます。そのつけは最後に増税などによってみんなのところに帰ってくる。全てはいまの政治が間違っているからだと私は思います。この政治を変えることなくして市民の本当の幸せはありえないと私は思います。この広大な土地に、市街地の真ん中に米軍住宅などできることなど想像ができません。見たくもありません。多分、愛宕神社の神様も同じだと思います。
私は今は一市民であります。
何の権限もありません。
しかし岩国の未来を見捨てるわけにはいきません。この愛宕神社の神様の前で私は誓いたいと思います。体を張ってでもこの愛宕山を守ることを誓いたいと思います。皆さんもご賛同いただけるなら、神様の前ですからウソはいえまえんよ!
私と一緒に闘うことを誓ってください
愛宕山の闘いは岩国の民主主義を守る闘いでもあります。日本の政治を根本から変えていく政治でもあります。皆さんとともに闘っていきたいと思います
(4月12日の発言まとめ・しかたさとし)

2009年4月24日金曜日

4・12愛宕山大集会アピール

 本日の大集会は、愛宕山に米軍住宅も米軍施設もいらない!の1点の目的を貫くために、愛宕山を守る会・多くの市民団体が参加している「連絡協議会」が、急遽実行委員会を結成し準備してきました。短期間の取り組みでしたが、一昨年12月の国の仕打ちに『怒りの1万人集会』に続く集会として、立派に成功しました。
 米軍再編によって厚木基地の艦載機が移転して来れば、岩国基地は極東最大の基地となります。移転に伴う米兵および家族4千人、家族住宅は1500戸必要と言われています。国は広大な愛宕山開発を米軍住宅の有力な候補地として、買い取りに水面下で動いています。
市民は滑走路沖合移設工事は爆音軽減、安全のための工事であり。埋め立てのための土砂を愛宕山から搬出しその跡地に市民のための夢のある街づくり、住宅を作るならと協力し、周辺住民は工事による振動、粉塵に耐えてきました。鎮守の森が削り取られるのにも目をつむってきました。
この思いを踏みにじるように、土砂搬出工事が終わると「愛宕山の住宅地は売れない」「地価の下落で採算が取れない」「赤字になる」という理由で販売の努力ひとつせず、愛宕山開発を中止しました。県・市は赤字解消のために跡地を国に売却するとしています。『愛宕山を守る会』や『連絡協議会』が進めた、「愛宕山に米軍住宅はいらない」の署名は岩国市内で5万、全国合わせて11万を超える大きな運動になりました。
県知事も市長も米軍住宅ありきでは国に売らないといわざるを得ない状況を作り出しています。一方、艦載機受入れ容認派は言葉巧みに、日米で共同使用できる施設の建設を主張し、愛宕山を米軍に提供する署名を行っています。
私たちは生活を脅かす愛宕山への米軍住宅、市民の財産を奪う米軍住宅施設に強く反対し、愛宕山開発が米軍のためでなく、岩国市民のために有効に使われることを強く訴えます。神奈川・沖縄・岩国、そして全国の運動と手を携えて、米軍住宅も米軍施設も作らせないため、さらに運動を強めて行くことを決いします。
2009年4月12日

4・12愛宕山大集会参加者一同