今、岩国はどうなっているんだろう。
市民の側に立って米軍施設の受け入れ拒否を貫いてきた井原勝介さんが市長選で敗北したのが、昨年2月。
『4月12日、愛宕山に米軍住宅も米軍施設もいらない!愛宕山大集会』が開催されました。参加約2000名。
今、集会の会場になった愛宕山は、神社を囲うように整地が進んでいました。その周りをフェンスが覆う。そんな光景が集会参加者の目の前に広がっていました。
井原勝介さんは、訴えます。
目の前の現実を肌で感じてください!
皆さんこんにちは。前の市長の伊原勝介です。こう発言しなくてはならないのが残念です。全国各地からきていただいてありがとうございます。
今日ここに皆さんが来て、この整地されされた用地の広大さを肌で感じることが大切だと思います。この住宅地の真ん中にフェンスが張られて米軍住宅が建設されようとしています。治外法権の状態になっています。この現状を一般の市民の感覚で感じてみてください。
ものすごくおかしいことだと思いませんか!麓から神社に通じていた道も歩けなくなりました。
岩国にとっておかしいと思うのは当然です。常識です。
今見えているのは、予定地の半分ですよ。向う側にもう半分あるんです。
全部で1平方キロ、100ヘクタール約100町歩。なんと東京ドームが20個入るんですよ。
それを4分の3を国に売り渡して米軍住宅にしようとしている。非常識極まりないと思いませんか!
この現実を是非肌で感じ取ってほしい。
そして全国に伝えて欲しい。この非常識を!
市民の声が届かない…
どうしてこんなことになるんでしょうか?それは政治が根本的に間違っているからです。
第一に我々の声、市民の声が届かない。
昨年来、愛宕山開発事業を廃止するために県と岩国市は協議を重ねてきました。いろいろな手続きを進めてきました。公聴会もありました。何千という人が反対の意見書を出しました。声を上げました。
しかし全くそれらの意見は反映されませんでした。
全国の皆さんの協力もいただいて米軍施設反対のため、11万人という署名もいただきました。そして政府に届けました。
私たちは街頭署名もやりましたし、戸別訪問もやりました。戸別訪問をやれば、ほとんどの方が一も二もなく署名をしてくれます。
市内の署名はは5万でしたが、まだまだ歩けば7万、8万、10万と署名をしてもらえます。米軍住宅はいらないというのは明らかな民意です。
しかしこれが中々通じない。それが今の政治だと思います。そしてもっと悪いことに…米軍住宅にしようとしていることは明確であります。国も県も市も、意図は明確であります。でもこの意図が隠されたまま手続きだけが進められています。都市計画の変更だとか、全て米軍住宅だということが隠されています。
こんな広大な土地を町づくりということで開発を始めて途中で放り出す。法律的にはまったくおかしいことです。町づくりとして開発をしてきて、それを中止にしてそのあと何をするか。転用策を提示することなく中止をしてしまう。
国も県も市も法律に違反することをやっています。
私が市長だったらこんなことは死んでもできません。
本当はこの中に愛宕神社に通じる道が縦横に走っているんです。本当は住民の方が通る道が一杯あるんです。
しかし岩国市は、それを国に売るのは都合が悪いというので廃止してしまいました。何の説明もなしにですよ。これにも私は驚いてしまいました。何百年に渡って皆さん愛宕神社のお参りをしてきたんですよ。土地は市長のものではありません。道は住民共有のものです。岩国市はそれを単に管理しているに過ぎない。それを廃止するのはもっての外だし、何かに変更するというなら市民にキチンと説明するべきです。それさえなされない。
形容しがたいほど私は驚いてしまいました。先日。岩国市の情報公開審査会で決定が行われました。岩国市の内部資料の公開が決定されました。昨年来、我々が求めても拒否をしてきたものです。先日、岩国市の姿勢が覆されました。
市長を囲んでこの愛宕山を民間空港と取引をしてこの愛宕山を米軍住宅にしようという案が話し合われていたんです。その資料がまもなく明らかになります。ということはこれまで岩国市や県が言ってきたことはデタラメだということが明らかになります。これも考えられないことです。
ウソは政治家の始まり
ウソをつくということを政治は絶対やってはいけません。
先日、私がやっている塾で若者がこういいました。
「ウソは政治家の始まりだ」
高校生が政治にそんなイメージを持ってしまっているんです。これは深刻なことですよね。都合の悪いことは全て隠し市民をごまかし法律を無視してでも好き勝手をやるというのが,今この地域で起こっていることです。
私は日本が法治国家なのかを疑ってしまいます。無法地帯なのではないかと疑ってしまいます。そんな政治が岩国を目先のお金と引き換えに基地をドンドンドンドン拡大し、愛宕山を米軍住宅にしようとしています。そして全国でおなじようなことが起こっています。
こんな政治が国中を借金漬けにしたんですよ。失業者は町に溢れています。みんな将来に不安を持っています
そしてばら撒きのような政策は一杯行われます。そのつけは最後に増税などによってみんなのところに帰ってくる。全てはいまの政治が間違っているからだと私は思います。この政治を変えることなくして市民の本当の幸せはありえないと私は思います。この広大な土地に、市街地の真ん中に米軍住宅などできることなど想像ができません。見たくもありません。多分、愛宕神社の神様も同じだと思います。
私は今は一市民であります。
何の権限もありません。
しかし岩国の未来を見捨てるわけにはいきません。この愛宕神社の神様の前で私は誓いたいと思います。体を張ってでもこの愛宕山を守ることを誓いたいと思います。皆さんもご賛同いただけるなら、神様の前ですからウソはいえまえんよ!
私と一緒に闘うことを誓ってください
愛宕山の闘いは岩国の民主主義を守る闘いでもあります。日本の政治を根本から変えていく政治でもあります。皆さんとともに闘っていきたいと思います
(4月12日の発言まとめ・しかたさとし)
2009年4月24日金曜日
4・12愛宕山大集会アピール
本日の大集会は、愛宕山に米軍住宅も米軍施設もいらない!の1点の目的を貫くために、愛宕山を守る会・多くの市民団体が参加している「連絡協議会」が、急遽実行委員会を結成し準備してきました。短期間の取り組みでしたが、一昨年12月の国の仕打ちに『怒りの1万人集会』に続く集会として、立派に成功しました。
米軍再編によって厚木基地の艦載機が移転して来れば、岩国基地は極東最大の基地となります。移転に伴う米兵および家族4千人、家族住宅は1500戸必要と言われています。国は広大な愛宕山開発を米軍住宅の有力な候補地として、買い取りに水面下で動いています。
市民は滑走路沖合移設工事は爆音軽減、安全のための工事であり。埋め立てのための土砂を愛宕山から搬出しその跡地に市民のための夢のある街づくり、住宅を作るならと協力し、周辺住民は工事による振動、粉塵に耐えてきました。鎮守の森が削り取られるのにも目をつむってきました。
この思いを踏みにじるように、土砂搬出工事が終わると「愛宕山の住宅地は売れない」「地価の下落で採算が取れない」「赤字になる」という理由で販売の努力ひとつせず、愛宕山開発を中止しました。県・市は赤字解消のために跡地を国に売却するとしています。『愛宕山を守る会』や『連絡協議会』が進めた、「愛宕山に米軍住宅はいらない」の署名は岩国市内で5万、全国合わせて11万を超える大きな運動になりました。
県知事も市長も米軍住宅ありきでは国に売らないといわざるを得ない状況を作り出しています。一方、艦載機受入れ容認派は言葉巧みに、日米で共同使用できる施設の建設を主張し、愛宕山を米軍に提供する署名を行っています。
私たちは生活を脅かす愛宕山への米軍住宅、市民の財産を奪う米軍住宅施設に強く反対し、愛宕山開発が米軍のためでなく、岩国市民のために有効に使われることを強く訴えます。神奈川・沖縄・岩国、そして全国の運動と手を携えて、米軍住宅も米軍施設も作らせないため、さらに運動を強めて行くことを決いします。
2009年4月12日
4・12愛宕山大集会参加者一同
米軍再編によって厚木基地の艦載機が移転して来れば、岩国基地は極東最大の基地となります。移転に伴う米兵および家族4千人、家族住宅は1500戸必要と言われています。国は広大な愛宕山開発を米軍住宅の有力な候補地として、買い取りに水面下で動いています。
市民は滑走路沖合移設工事は爆音軽減、安全のための工事であり。埋め立てのための土砂を愛宕山から搬出しその跡地に市民のための夢のある街づくり、住宅を作るならと協力し、周辺住民は工事による振動、粉塵に耐えてきました。鎮守の森が削り取られるのにも目をつむってきました。
この思いを踏みにじるように、土砂搬出工事が終わると「愛宕山の住宅地は売れない」「地価の下落で採算が取れない」「赤字になる」という理由で販売の努力ひとつせず、愛宕山開発を中止しました。県・市は赤字解消のために跡地を国に売却するとしています。『愛宕山を守る会』や『連絡協議会』が進めた、「愛宕山に米軍住宅はいらない」の署名は岩国市内で5万、全国合わせて11万を超える大きな運動になりました。
県知事も市長も米軍住宅ありきでは国に売らないといわざるを得ない状況を作り出しています。一方、艦載機受入れ容認派は言葉巧みに、日米で共同使用できる施設の建設を主張し、愛宕山を米軍に提供する署名を行っています。
私たちは生活を脅かす愛宕山への米軍住宅、市民の財産を奪う米軍住宅施設に強く反対し、愛宕山開発が米軍のためでなく、岩国市民のために有効に使われることを強く訴えます。神奈川・沖縄・岩国、そして全国の運動と手を携えて、米軍住宅も米軍施設も作らせないため、さらに運動を強めて行くことを決いします。
2009年4月12日
4・12愛宕山大集会参加者一同
2009年3月26日木曜日
ロシナンテ社から
2009年3月も月末です。昨年10月よりお願いをしていました融資は、219万円の応募を頂戴しました。本当にありがとうございました。とりあえず3月31日で終了させていただきます。2011年4月からの返済開始となります。詳しいことは、随時、ご報告させていただきます。ご融資を頂いた方には重ねて御礼申し上げます。ただただ感謝です。
現在のところ、「月刊むすぶ」の今年一杯の発行資金は、ほぼ目処が
立ちました。気を抜かず日々、仕事をこなせば何とか喰えます。ただ定
期読者の増加が、中々、実現しません。ここ5年は、購読代の集金等の
地道なロシナンテの伝統的な手法で読者数を1200軒前後、定期委
託・書店委託約300冊を維持してきましたが、正直、団塊の世代の定
年等で読者層の若返りが急務になってきています。しかしこれが難かし
い!まだまだ暗中模索です。
単行本発行は、昨年4月の「川辺の民主主義」以来、一年ぶりに2冊出版できそうです。1冊は、エコキュートや風車などの低周波音被害の報告。もう1冊は愛媛県・肱川のダム問題についてです。後者はなんとか地元・大洲地方で500冊は広めてもらう予定です。初版は、1200冊の予定です。それ以外での販売がかなり厳しいです。ご協力を!低周波音被害については、今回は書店を中心の営業となります。これもなり大変!半年で経費分を回収できればと考えています(発行のための資金は、4冊程度確保できました)。他、順次、発行予定です。
一年後には、「月刊むすぶ」と単行本1冊/月の予定で考えています。
もちろん書店流通で回せていける程の自信はありません。書き手を中心に買取、販売協力をいただいての共同作業です。
それに本が、ホントに売れない時代です。
ロシナンテ的出版は、平場の声、マスコミが置き去りにしそうなそんな発信を丁寧につなでいくことだと思います。ロシナンテふうもやいなおし。よろしくお付き合いくださいませ。
お願い
①定期購読をして下さりそうな方、ご紹介ください。見本誌を送ります。
②使い損じの葉書、テレホンカードなどもお分けください。嬉しいです。
③集会等、何かあれば教えてください。行商に出かけます。
④自費出版などもご相談ください。費用に合わせて企画させていただきます。アットワークスとの共同作業です。
⑤単行本「川辺の民主主義」まだまだ残っています。この本を広めるのにお力をお貸しください。1500円+税です。ロシナンテ社へ直接ご注文いただいた場合は、送料はなしです。
連絡先
〒605-0974 京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28
ロシナンテ社・しかたさとし
電話・FAⅩ 075(533)7062
携帯電話 090(5642)2308
E-mail musub@big.or.jp
http://www9.big.or.jp/ ~musub/
現在のところ、「月刊むすぶ」の今年一杯の発行資金は、ほぼ目処が
立ちました。気を抜かず日々、仕事をこなせば何とか喰えます。ただ定
期読者の増加が、中々、実現しません。ここ5年は、購読代の集金等の
地道なロシナンテの伝統的な手法で読者数を1200軒前後、定期委
託・書店委託約300冊を維持してきましたが、正直、団塊の世代の定
年等で読者層の若返りが急務になってきています。しかしこれが難かし
い!まだまだ暗中模索です。
単行本発行は、昨年4月の「川辺の民主主義」以来、一年ぶりに2冊出版できそうです。1冊は、エコキュートや風車などの低周波音被害の報告。もう1冊は愛媛県・肱川のダム問題についてです。後者はなんとか地元・大洲地方で500冊は広めてもらう予定です。初版は、1200冊の予定です。それ以外での販売がかなり厳しいです。ご協力を!低周波音被害については、今回は書店を中心の営業となります。これもなり大変!半年で経費分を回収できればと考えています(発行のための資金は、4冊程度確保できました)。他、順次、発行予定です。
一年後には、「月刊むすぶ」と単行本1冊/月の予定で考えています。
もちろん書店流通で回せていける程の自信はありません。書き手を中心に買取、販売協力をいただいての共同作業です。
それに本が、ホントに売れない時代です。
ロシナンテ的出版は、平場の声、マスコミが置き去りにしそうなそんな発信を丁寧につなでいくことだと思います。ロシナンテふうもやいなおし。よろしくお付き合いくださいませ。
お願い
①定期購読をして下さりそうな方、ご紹介ください。見本誌を送ります。
②使い損じの葉書、テレホンカードなどもお分けください。嬉しいです。
③集会等、何かあれば教えてください。行商に出かけます。
④自費出版などもご相談ください。費用に合わせて企画させていただきます。アットワークスとの共同作業です。
⑤単行本「川辺の民主主義」まだまだ残っています。この本を広めるのにお力をお貸しください。1500円+税です。ロシナンテ社へ直接ご注文いただいた場合は、送料はなしです。
連絡先
〒605-0974 京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28
ロシナンテ社・しかたさとし
電話・FAⅩ 075(533)7062
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2009年3月25日水曜日
ロシナンテニュース
月刊地域闘争の復刻判CDを販売します。
「月刊地域闘争」は1970年10月号が創刊です。
創刊号から6号をCDにPDFファイルとしてまとめています。1枚=3000円(予定)です。
夏までには出来上がります。是非、保存用資料としてご利用ください。
1970年代初頭の住民運動の息吹が伝わってきます。
39年まえがどんな時代だったのか?
時間の重みの中をロシナンテ社は歩んできました。
CD化の作業は、ワークス共同作業所と連携して取り組みます。売上の3分の1が、作業所に入ります。
少しずつの取り組みになりますが、80年代までを3年掛けてまとめるつまりです。是非、日本の住民運動の貴重な資料として運動の実践、研究などにご活用ください。
連絡先
京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28 ロシナンテ社
電話・FAX 075(533)7062
E-mail musub@big.or.jp
「月刊地域闘争」は1970年10月号が創刊です。
創刊号から6号をCDにPDFファイルとしてまとめています。1枚=3000円(予定)です。
夏までには出来上がります。是非、保存用資料としてご利用ください。
1970年代初頭の住民運動の息吹が伝わってきます。
39年まえがどんな時代だったのか?
時間の重みの中をロシナンテ社は歩んできました。
CD化の作業は、ワークス共同作業所と連携して取り組みます。売上の3分の1が、作業所に入ります。
少しずつの取り組みになりますが、80年代までを3年掛けてまとめるつまりです。是非、日本の住民運動の貴重な資料として運動の実践、研究などにご活用ください。
連絡先
京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28 ロシナンテ社
電話・FAX 075(533)7062
E-mail musub@big.or.jp
2009年3月24日火曜日
今日の夕食は何にしますか。
「今日の夕食は何にしますか。」
「冷蔵庫にさんまのひらきがある」とアケミがいう。
「じゃ、それと大根おろし、あとは適当に味噌汁ですね。」浩一は続ける。
「7時に、圭ちゃんがトイレ介護にくるから。」
「食事の準備しながらトイレの話しはやめなさいよ!」と少しろれつが回らない調子の声が飛ぶだす。「これは失礼…」
アケミは、障害からくる体の緊張を解くために昼間から酒を飲むことがしばしばある。それかなり度数の高いアルコールをストローで一気飲みする。
食事を作りながら二人は、四方山話を続けている。
「ちょっと体を上げてくれる」
「はい、はい」
車いすの後に回り込み、脇の間から腕をアケミの体に回し込んで小さく「ヨイショッ」といいながら浩一は引き起こす。
「最近、河田くんさ、あんまり介護に入ってくれないんだ。何かあったのかなぁ」
「実験が忙しいのじゃないかな。彼は生物だから、実験に時間が掛かるからね。それにゼミ生になるとレポートだけでも大変ですよ。」
「そうっか。」と抑揚のない声。
「何の実験?」
「実験というより観察?一日、森の中で菌類か苔かしらないけど地べたに這いつくばって見てるらしいですよ。」
「こんばんは!」
圭子が、部屋に入ってくる。外は雪が降っているようだ。まだはらい落とし忘れた雪が頭に残っている。
「雪が降ってきましたね。」
「節分だから吉田神社の前は人で一杯。少し遅れました。スイマセン。」
ダウンジャケットをハンガーで壁に吊るしながら彼女は言う。
「トイレいいですか?」
「圭ちゃんお願い」
浩一は部屋の外に出る。
アケミの住まいは、町の中心から阪急で一〇分くらいのところにある公団。そこの一階に段差のない住宅が一定数確保されている。そこに障害者枠で入居して5年になる。一〇階建ての建物が何棟も建ち並んでいる。
「冷蔵庫にさんまのひらきがある」とアケミがいう。
「じゃ、それと大根おろし、あとは適当に味噌汁ですね。」浩一は続ける。
「7時に、圭ちゃんがトイレ介護にくるから。」
「食事の準備しながらトイレの話しはやめなさいよ!」と少しろれつが回らない調子の声が飛ぶだす。「これは失礼…」
アケミは、障害からくる体の緊張を解くために昼間から酒を飲むことがしばしばある。それかなり度数の高いアルコールをストローで一気飲みする。
食事を作りながら二人は、四方山話を続けている。
「ちょっと体を上げてくれる」
「はい、はい」
車いすの後に回り込み、脇の間から腕をアケミの体に回し込んで小さく「ヨイショッ」といいながら浩一は引き起こす。
「最近、河田くんさ、あんまり介護に入ってくれないんだ。何かあったのかなぁ」
「実験が忙しいのじゃないかな。彼は生物だから、実験に時間が掛かるからね。それにゼミ生になるとレポートだけでも大変ですよ。」
「そうっか。」と抑揚のない声。
「何の実験?」
「実験というより観察?一日、森の中で菌類か苔かしらないけど地べたに這いつくばって見てるらしいですよ。」
「こんばんは!」
圭子が、部屋に入ってくる。外は雪が降っているようだ。まだはらい落とし忘れた雪が頭に残っている。
「雪が降ってきましたね。」
「節分だから吉田神社の前は人で一杯。少し遅れました。スイマセン。」
ダウンジャケットをハンガーで壁に吊るしながら彼女は言う。
「トイレいいですか?」
「圭ちゃんお願い」
浩一は部屋の外に出る。
アケミの住まいは、町の中心から阪急で一〇分くらいのところにある公団。そこの一階に段差のない住宅が一定数確保されている。そこに障害者枠で入居して5年になる。一〇階建ての建物が何棟も建ち並んでいる。
2009年3月23日月曜日
ロシナンテ四方山話
「この湾を埋め立てるな!」と反対する地元住民の監視小屋のそばに日の丸が風にはためいていた。湾を埋めたてて、自衛隊の基地を誘致する計画がある。潮風に泳ぐ日の丸は元気一杯だった。
一方、東京や関西などで卒業・入学式の日の丸・君が代に教職員が、不起立で意思表示をすると「処分!」となる。
信じられないことに、ちゃんと学校で式が進行しているかを監視する人たちがいる。オイオイ、自警団かよ!多様性が認められない。それがこの国、日本だ。
それならいっそのこと「式」を止めてしまうのもよかろうに、と思う。すくなくとも公立校は、全ての人に開かれるべきもの。押し付けられる日の丸・君が代で混乱するくらいなら儀式など不要。
国家に「日の丸・君が代」で一括りされたくない。その変わりいろんな「日の丸・君が代」があってもいいだろう。しかしボクは、「君が代」に生きているのはない。私の世に生きている。もっと「日本人」は多様性を認めてもいいものを、と思う。
天皇教として民営化してもらって、日の丸はその宗旗。君が代はその宗歌。そういうわけにはいかんのだろうか。
結局、戦争の加害者責任を十分に論議することなく、戦後の経済的な復興を果たしてきたそのツケが今負債となって目の前にある。お金は大事だが、それだけでは堕落する、と思う。
ところが戦後64年ともなると「無責任」というのが、ボディブローのように効いてくる。その痛みを、記憶の底に沈殿させ、「美しい日本」が登場する。「海外派兵もいいじゃないの」。そんな雰囲気が蔓延してくる。これが今の日本らしい。
「美しい国」の次も政治家を家業にしている人が政治もトップにつく。今の人は漢字の読みをよく間違える。何かとんでもない思い違いと劣等感を体中にまとっている。こうなるととても政府なんて信用してはいられない。というより怖い。景気だって悪い。どん底だ。(本が売れん!)
国会議員は、庶民の生活など全く分からない奴ばかり。あとは、自己防衛しかない。こうなると、庶民は自前の共同体作りに励むしかない。
まず農業者と仲良くなり、食料を確保する。できたら日々の野菜くらいは、自給できるようになりたい。しかし百姓になる根性がないボクなんかは、「ロシナンテ的ネットワークを構築するぞ!」なんて言いながら生きていくしかない。
Hさんというカウンセリングを生業にしている人がいる。彼から見るとボクの生き様は、山頭火みたいなものらしい。かなり外れていると思うのだが…。
さて社会的な回路は、いろいろあった方がいいに決まっている。ロシナンテ社は、この社会のささやかな末梢神経の一つなんだろう。免疫力を高める神経のひとつなんだと思う。少なくとも世の中のがん細胞ではないはずだ。
国家・行政とは、遠いところに私たちの共同体を作る。自立した生活の場を営む。地域で自給的な生活を始める。食べ物は地産地消の実践。もちろん原発の電力なんか必要としない自治体レベルで管理できるエネルギーシステムが維持・運営されている。そこから自立が始まる。
しかし今度の冬は、本当に暖かだった。
寒い冬がいい!演歌に歌いこまれるああいう冬がいい。冬はとにかく寒くなくては駄目だ!
(しかたさとし)
一方、東京や関西などで卒業・入学式の日の丸・君が代に教職員が、不起立で意思表示をすると「処分!」となる。
信じられないことに、ちゃんと学校で式が進行しているかを監視する人たちがいる。オイオイ、自警団かよ!多様性が認められない。それがこの国、日本だ。
それならいっそのこと「式」を止めてしまうのもよかろうに、と思う。すくなくとも公立校は、全ての人に開かれるべきもの。押し付けられる日の丸・君が代で混乱するくらいなら儀式など不要。
国家に「日の丸・君が代」で一括りされたくない。その変わりいろんな「日の丸・君が代」があってもいいだろう。しかしボクは、「君が代」に生きているのはない。私の世に生きている。もっと「日本人」は多様性を認めてもいいものを、と思う。
天皇教として民営化してもらって、日の丸はその宗旗。君が代はその宗歌。そういうわけにはいかんのだろうか。
結局、戦争の加害者責任を十分に論議することなく、戦後の経済的な復興を果たしてきたそのツケが今負債となって目の前にある。お金は大事だが、それだけでは堕落する、と思う。
ところが戦後64年ともなると「無責任」というのが、ボディブローのように効いてくる。その痛みを、記憶の底に沈殿させ、「美しい日本」が登場する。「海外派兵もいいじゃないの」。そんな雰囲気が蔓延してくる。これが今の日本らしい。
「美しい国」の次も政治家を家業にしている人が政治もトップにつく。今の人は漢字の読みをよく間違える。何かとんでもない思い違いと劣等感を体中にまとっている。こうなるととても政府なんて信用してはいられない。というより怖い。景気だって悪い。どん底だ。(本が売れん!)
国会議員は、庶民の生活など全く分からない奴ばかり。あとは、自己防衛しかない。こうなると、庶民は自前の共同体作りに励むしかない。
まず農業者と仲良くなり、食料を確保する。できたら日々の野菜くらいは、自給できるようになりたい。しかし百姓になる根性がないボクなんかは、「ロシナンテ的ネットワークを構築するぞ!」なんて言いながら生きていくしかない。
Hさんというカウンセリングを生業にしている人がいる。彼から見るとボクの生き様は、山頭火みたいなものらしい。かなり外れていると思うのだが…。
さて社会的な回路は、いろいろあった方がいいに決まっている。ロシナンテ社は、この社会のささやかな末梢神経の一つなんだろう。免疫力を高める神経のひとつなんだと思う。少なくとも世の中のがん細胞ではないはずだ。
国家・行政とは、遠いところに私たちの共同体を作る。自立した生活の場を営む。地域で自給的な生活を始める。食べ物は地産地消の実践。もちろん原発の電力なんか必要としない自治体レベルで管理できるエネルギーシステムが維持・運営されている。そこから自立が始まる。
しかし今度の冬は、本当に暖かだった。
寒い冬がいい!演歌に歌いこまれるああいう冬がいい。冬はとにかく寒くなくては駄目だ!
(しかたさとし)
2009年2月28日土曜日
ロシナンテ社からのお願い
西宮冷蔵(株)へお力をお貸し下さい
西宮冷蔵(株)は、2002年1月、雪印食品の偽装牛肉を内部告発しました。結果、国交省により業務停止処分。その後、何とか業務再開するも神戸税関による保税蔵置許可は拒否されたまま。食肉業界が手を引いたのも大きいのですが、
「裏切りもの」への見せしめのような行政の対応はあまりにも露骨です。
水谷洋一社長は、「食の安全」を正面にすえた経営を志して頑張っています。ロシナンテ社ごとき貧乏会社では、何も応援できません。
何かいい知恵を出せる方は、水谷さんへお寄せください。神戸税関へデモでも掛けるとか、とにかく正直ものが割りを食うのは社会自身の不健全さを示していると思うのです。
連絡先
兵庫県西宮市西宮浜3-11-2
電話 0796(35)1234
FAX 0796(35)1237
映画「ハダカの城」上映も是非、よろしくお願いします。
低周波音被害者救済へ
これまで置き去りにされてきた低周波音被害、風力発電の問題点の追及を本格化し、被害者の救済を実現しましょう。
ロシナンテ社では、この問題を三〇年以上、追及してきた汐見文隆さんの第3弾、風力発電問題、被害者の声などを集めて3冊、単行本を夏までに出版する予定です。この本を広めるためお力をお貸しください。よろしくお願いします。
行政、企業の責任とは、弱者を保護することです。エコ、自然エネルギーといえば、文句一つ言わせない。それはおかしい。
本来、エコロジー社会のエネルギーとは、共同体が管理できる技術でなくてはいけないはずです。今の風力発電は補助金漬けの金儲けの対象になっています。
エコキュートを始めとする低周波音被害は、その被害者の発生が、「一部の人」という偏見で押さえ込まれてきました。しかし確実に被害は広がっています。
ロシナンテ社はこの問題を少しでも広げていくよう頑張ります。
夏までに単行本を出します。広めるのにお力をお貸しください。
死刑制度を考えませんか
触法障害者の問題を考えてみませんか
死刑制度について昨年「月刊むすぶ」451号で取り組みました。亀井静香さんに手書きでお手紙を出しました。そうしたら原稿を送ってくださいました。ふーんと思いました。この問題は、いろんな立場の方々がちゃんと考えているんだなと思いました。少しでも死刑と言うテーマを多くの人に考えて欲しい。死んでしまえばそれでお終いです。人殺しは、絶対許されない犯罪です。しかし死刑制度で何が解決するのでしょうか。今年末には、このテーマで問題提起を単行本として計画しています。
犯罪を繰り返す障害を持つ人が、沢山いることを知りませんでした。池田小事件のような事件の度に、精神障害者のひとたちが、不安になるというお話はよく聞きました。一方、いろんな事情で軽微な犯罪を繰り返し、社会と刑務所を行き来するしかない。世間から見捨てられたような存在に気づかずにいました。犯罪と障害者、そんなテーマも少しずつ取り上げていきます。
もうすぐ春。過ごしやすくなってきます。
ゆったりと過ごしたいものですね。
西宮冷蔵(株)は、2002年1月、雪印食品の偽装牛肉を内部告発しました。結果、国交省により業務停止処分。その後、何とか業務再開するも神戸税関による保税蔵置許可は拒否されたまま。食肉業界が手を引いたのも大きいのですが、
「裏切りもの」への見せしめのような行政の対応はあまりにも露骨です。
水谷洋一社長は、「食の安全」を正面にすえた経営を志して頑張っています。ロシナンテ社ごとき貧乏会社では、何も応援できません。
何かいい知恵を出せる方は、水谷さんへお寄せください。神戸税関へデモでも掛けるとか、とにかく正直ものが割りを食うのは社会自身の不健全さを示していると思うのです。
連絡先
兵庫県西宮市西宮浜3-11-2
電話 0796(35)1234
FAX 0796(35)1237
映画「ハダカの城」上映も是非、よろしくお願いします。
低周波音被害者救済へ
これまで置き去りにされてきた低周波音被害、風力発電の問題点の追及を本格化し、被害者の救済を実現しましょう。
ロシナンテ社では、この問題を三〇年以上、追及してきた汐見文隆さんの第3弾、風力発電問題、被害者の声などを集めて3冊、単行本を夏までに出版する予定です。この本を広めるためお力をお貸しください。よろしくお願いします。
行政、企業の責任とは、弱者を保護することです。エコ、自然エネルギーといえば、文句一つ言わせない。それはおかしい。
本来、エコロジー社会のエネルギーとは、共同体が管理できる技術でなくてはいけないはずです。今の風力発電は補助金漬けの金儲けの対象になっています。
エコキュートを始めとする低周波音被害は、その被害者の発生が、「一部の人」という偏見で押さえ込まれてきました。しかし確実に被害は広がっています。
ロシナンテ社はこの問題を少しでも広げていくよう頑張ります。
夏までに単行本を出します。広めるのにお力をお貸しください。
死刑制度を考えませんか
触法障害者の問題を考えてみませんか
死刑制度について昨年「月刊むすぶ」451号で取り組みました。亀井静香さんに手書きでお手紙を出しました。そうしたら原稿を送ってくださいました。ふーんと思いました。この問題は、いろんな立場の方々がちゃんと考えているんだなと思いました。少しでも死刑と言うテーマを多くの人に考えて欲しい。死んでしまえばそれでお終いです。人殺しは、絶対許されない犯罪です。しかし死刑制度で何が解決するのでしょうか。今年末には、このテーマで問題提起を単行本として計画しています。
犯罪を繰り返す障害を持つ人が、沢山いることを知りませんでした。池田小事件のような事件の度に、精神障害者のひとたちが、不安になるというお話はよく聞きました。一方、いろんな事情で軽微な犯罪を繰り返し、社会と刑務所を行き来するしかない。世間から見捨てられたような存在に気づかずにいました。犯罪と障害者、そんなテーマも少しずつ取り上げていきます。
もうすぐ春。過ごしやすくなってきます。
ゆったりと過ごしたいものですね。
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