2008年12月10日水曜日

ロシナンテ日記

 2008年も残りわずかになりました。
 今年1年、お付き合いいただき感謝です。
ようやく冬の寒さがやってきました。ロシナンテ社、39回目の越冬です。
 さて愛媛県・肱川の清流を取り戻す取り組みを「肱川〜清流の復活を求めて〜」と単行本発行を予定していましたが、編者の都合で延期となりました。あらためてご案内させていただきます。
 その肱川が流れる大洲市へ出かけた際、川漁師の楠崎さんは、「鵜飼を観に来た観光客が、川が臭いと嫌がる」と話してくれました。それだけダムの環境に及ぼす影響は大きいのでしょうね。先日も京都大学で「川の全国シンポジウム」が開催され大勢の人が集まっていました。元国交省の河川事務所長の宮本さんや大熊孝さんなどが発言していました。
 単行本「川辺の民主主義」を販売していて分かってきたのは、ダム問題が社会全体の課題としてまだまだ身近なものではない。徳島市の吉野川可動堰問題では、住民自治・参加まで引き寄せて訴えたことが住民投票を実現させ、徳島市を輝かせたと思います。しかし現状は、一部マスコミや政治家のパフォーマンスの場にダム問題が使われているようにも、私には見えます。例えば、横須賀のアメリカ原子力空母母港化に県知事が反対するとは思えない。橋下大阪府知事なら万歳三唱して空母を受け入れるんじゃなかろうか。ダム問題はそれだけ情報流通産業のマスコミも報道しやすいのではなかろうか。
 大切なのは、徳島の住民投票という民主主義の成果をドンドン活用することではないかと思います。暴漢に襲われ重傷を負わされても産廃処分場を拒否した前・御嵩町長・柳川さんが「情報公開制度を整備したが、町民はほとんど使わない」とこぼしていました。折角、手にした道具は使わないと錆付いちゃう。
 川のシンポで司会を担当していたM市会議員(決して京都市の議員さんではありません)は、平和問題、人権問題もなんでも取り組んでいる。エライ人だと尊敬します。そのスタンスが素敵だ。同様に北摂でダム問題に取り組む高校教師・Eさん。彼も幅広く活動している。大病をしたという。無理せずボチボチと頑張ってください。
 もう一月で今年も終わり。ロシナンテ社、まだまだ前進です。今後ともよろしくお付き合いくださいませ。

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