2013年3月5日火曜日

お詫びと訂正

 NO.505(2013年2号)の表紙で
朴勝俊さんのタイトルが

「原発を止めると電気代が上がる(2)
−総括原価方式と電力自由化−」

となっておりましたが、
正しくは

「原発を止めると電気代が上がる?(2)
−総括原価方式と電力自由化−」

です。
表紙のタイトルの間違いのために、
朴勝俊さんの論文の真意を間違ってお伝えするような
印象になってしまいました。
大変申し訳ございませんでした。
朴勝俊さんを始め、読者の皆さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、
訂正いたします。


ロシナンテ社 四方哲

2009年9月24日木曜日

ごあいさつ

 すこしずつ秋の匂いが漂ってきました。
ロシナンテ社は40年目に突入しました。来夏で40周年となります。
そして私、四方哲も仕事を担わせていただくようになり、満25年となりました。ちょうど人生の半分をこの場で過ごしました。50歳になりました。
『月刊むすぶ~自治・ひと・くらし~』(月刊地域闘争→ちいきとうそう)を出し続けることの評価はいろいろあると思います。決して商業的な場へ移ることなく(儲けるという方法や能力、財力も持ち合わせていませんでした)、1970年代初頭から始まった住民運動という草の根の取り組みの根っこを大切にしてきたとは自負します。それは、私たち自身が、社会の主人公であることを自覚し行動することでした。この根っこを私自身が教えられたのは、当時の反原発運動であり、重度障害者の自立生活運動だったと記憶しています。
今、ロシナンテ社という場でごはんを食べさせていただき、日々、各地のいろんな場からの発信のお手伝いをさせていただくことが出来るのは、正直、幸せなことです。本当に感謝というしかありません。そしてこういう営みもそれなりに楽しいものです。
しかし、25年間、貧乏でした。正直、ココロザシでここまでやってきたけれど、「これからどうすんのよ」とも思う。とにかくあと20年はこのネットワーカーを育て続けてみたいのです。この場を市民のもうひとつの回路としてつないでいきたい、そう思って生き抜いています。

①ロシナンテ社が企画して取り組みました単行本『川辺の民主主義』(1575円)、『左脳受容説~低周波音被害の謎を追う~』(1260円)、『低周波音被害の恐怖』(1470円)、『肱川~清流の復活を~』の販売協力をいただければ助かります。また『月刊むすぶ』の企画へもどしどし参加してくださいませ。
②使い損じの葉書などあればお分けください。机の引き出しの奥に眠っている商品券などでも構いません。
③『月刊むすぶ~自治・ひと・くらし~』の定期購読、是非、よろしくお願いします。年間8400円は20年間据え置きです。是非、読者になってくださりそうな方をご紹介ください。
④もしお金に余裕があれば、カンパもお願いします。お力をお貸しくださいませ。

※単行本の企画、まだまだ続きます。『月刊むすぶ』まだまだ増殖します。ご期待くださいませ。

 季節の変わり目、どなた様もご自愛くださいませ。
                         ロシナンテ社 しかたさとし
                                    2009年初秋
ロシナンテ社の連絡先
〒605-0974京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28 
 電話・FAX 075-533-7062 携帯 090(5642)2308
E-mail musub@big.or.jp  HP http://www9.big.or.jp/~musub/
入金先 郵便振替 01080-6-42151  三菱東京UFJ銀行出町支店(普)4008047
  名義はいずれもロシナンテ社です。

2009年8月30日日曜日

脳死・臓器移植問題をテーマに 本を作ってみませんか!

解散前の国会で脳死移植法が成立しました。
いろんな意見があると思います。
臓器移植でしか助からない命もある。でも「臓器移植でしか…」というのも、何か力ある側の演出かもしれません。そして脳死と宣告された子どもの身長は伸びます。成長を続けます。これで死んだの?と誰しも躊躇します。欧米に比べて日本の脳死での臓器移植は、圧倒的に実施件数が少なく、移植を必要とする多くの人たちを海外での手術に駆り立てます。ところが、海外での移植を規制する動きが世界的になってきました。その流れが、今回の脳死移植法が急ぎ可決された背景にあるようです。
一方、移植医療の現場もかなり怪しい。医師はまだまだ患者に対して絶対的な存在だからかなり勝手がまかり通っているようです。

人は誰もが必ず死ぬ。
私たちの死とは何か。いろんな声を集めて1冊の本にして広めてみようと考えています。
社会全体が、どこかで死というテーマを置き去りにしてきていませんか?
この脳死問題に一番、真剣に取り組んできたのは、当事者を除くと医療者だと感じます。日々、患者の死と向き合っているわけですから。当然ですよね。でも死は、私たちの文化そのものだと思うのです。
これが正しい死だと決める必要はないと思います。いろんな生があるように、いろんな死があっていいはずです。是非、脳死・臓器移植について率直な声をお寄せください。
できれば、来年春には、1冊の単行本として出せないかと予定しています。十分な原稿が集まらない場合は、「月刊むすぶ」誌上で紹介していきます。

テーマ 脳死・臓器移植について 内容は自由です。正直なご意見をお寄せください。
字数  原則お任せします。おおよそ4000~10000字程度
締め切り 2009年11月30日
送付先 〒605-0974 京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28
     電話・FAX 075(533)7062 
     E-mail musub@big.or.jp
※ 原稿料などは出ません。それどころか、この本を広めるためのお力をお貸しいただくことになります。よろしくお付き合いくださいませ。
※ 書店流通に関しましては、アットワークスさんが協力してくれます。

2009年8月28日金曜日

残暑お見舞い申し上げます。

去年に比べると暑さはましだ。けれども暑い。というより蒸し暑い。
これが京都の夏だ。ただ今、室温34℃。ほとんどはだかんぼうで仕
事に勤しんでいる。じっと座ってパソコンにキーボードに向かって
いるだけでも汗が滴る。開け放った窓からセミのなきごえが入って
くる。近くには泉涌寺と東福寺がある。森も多い。
もうすぐ総選挙の告示。近所には、自民党と公明党のポスターが目
立つ。京都市東山区のこのあたりは、結構、保守が強いのだろうか?
ここに引っ越して2年と3ヶ月となる。
ロシナンテ社は、40年目に突入した。
その資産は、決して馬鹿にしたものではありますまい。それは、お
金になるものではないが、北は北海道から南は沖縄まで、それなり
にひとと人を結んでいる。この資産をどうつないでいくか。
それがここ数年の課題だと思う。
2009年もあと4ヶ月。お力をお貸し下さいませ。
よろしくお願いします。

8月10日に、単行本『ストップ!風力発電』(鶴田由紀著)を出しました。1冊=1260円です。風力発電の問題点を鶴田さんが、丁寧に取材を重ねてまとめました。
伊豆半島、愛知、和歌山、三重と風力発電施設のある現地を訪ねて実際に被害を受けている方々から、実態を聞き取りました。さらにこの本では、ヨーロッパやアメリカでの被害や取り組みなどをまとめています。エネルギー消費のあり方をもう一度考えてみるきっかけになる本です。是非、ご購読ください。
二酸化炭素を出さない生活をそして原発の電気は使いたくないというみなさん。でも風力までダメとなるとどうしたらいいの?となるかも知れません。でも結局、電気を使わない生活を実践するのが一番だと思います。原発がだめなら次は風力をでは、電力依存症からは、抜け出せません。少なくとも低周波音や景観問題などの矛盾を抱えた風力発電設置は、ちゃんと議論した方が良いです。

1昨年、1980円で買った扇風機は、流石、ヤスモノ。よくとまる。一度、分解して掃除をすればいいのだろうと思うが、ついつい後回しになっていた。面倒くさがらずぼちぼちやるか。多分、30分もかからないだろう。
まだまだ暑い日が続きます。ご自愛くださいませ。

〒605-0974京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町28 
 電話・FAX 075-533-7062 携帯 090(5642)2308
E-mail musub@big.or.jp  HP http://www9.big.or.jp/~musub/
入金先 郵便振替 01080-6-42151 
 三菱東京UFJ銀行出町支店(普)4008047 
名義はいずれもロシナンテ社です。

2009年7月15日水曜日

民主主義は川面に浮かんでる?

その昔、川と人は共生していました。そしてその流域には民主主義が根付いていたのです。人々は洪水を当然のこととして、生活の場で川をなだめる知恵を培っていました。それが流域住民が、長い経験で助け合うために形作ってきた民主主義なのです。
ところが、あるときから自然を力ずくで押さえ込むことが一番!となりました。いつしか岸辺はどこもコンクリートばかり。上流にはダム、ダム、ダム・・・。そんな風景があたりまえになりました。
愛媛県東部・大洲市。肱川にまとわりつくように歴史を刻んできた町です。この肱川上流には既にダムが2つあります。その結果、水質は確実に悪くなり、住民は天然の鮎の肉質まで不味くなったといいます。川底に泥が堆積してコケがはえなくなり、鮎は成魚になってもユスリカなどの幼虫を食べるようになりました。つまり肉食になったわけです。
そんな肱川に新に山鳥坂ダムの建設が進められようとしています。国土建設省は、水害対策、県都・松山市の渇水対策だとその目的を次々に取り繕います。ご多分にもれず大洲市も財政がかなり逼迫してきています。その市に県や国交省はそれなりの負担をダム建設に対して求めています。水害に対しての効果も十分に証明されていない。その上、地元に巨額の経済的負担を求める。このダム建設は一体、何?利権の臭いがプンプンする。
流域住民は立ち上がりました。住民投票も求めました。しかし市議会は否決。それでもいろんな方法で住民の皆さんは声を出し続けました。そんな中、今年1月、大洲市会議員・有友正本さんは立ち上がりました。磐石の体制を固めた現職に対して泡沫よばわりされながらも市長選挙に立ち上がったのです。結果は惜敗。短い選挙準備期間。それでも900票まで迫ったのです。
住民は声を出したいのです。地域のいろんな決定の場に当たり前に参加したいのです。
今、私たちは、参加するシステムを奪われてしまったのです

2009年7月9日木曜日

ヒラリークリントン

溶ける溶ける自分が溶けてゆく。
どこへかと問われてもわからない。
とにかく溶けてなくなってゆくのだ。
ピントの合わない眼鏡越しの額の白髪が垂れている。

溶ける溶ける自分が溶けてゆく。
多分、この時間と空間の中に溶けてゆく。
ボクの実体はなんだったのかなぁ。
分かんない。分かんない。
 
ボクが溶けてゆく。
さっきから流している英会話のテープが、
ヒラリー・クリントン、ユナイッテドネイション・・・
頭の中でころころと音がする。
そうだそうだ。

今日も生きている。

2009年6月22日月曜日

ロシナンテ四方山話

6月18日、臓器移植改定A案が、衆議院で可決された。実質審議8時間。参議院での審議を残すのみとなった。日本人の死生観もこれでグローバル化したのか?一般的日本人の宗教観といえば、クリスマスに「メリークリスマス!」年が明けると神社に初詣。葬式はお寺。これは確かに最先端の世界基準かもしれないが…。
脳死状態といっても特に子どもの肉体の復元力は凄いらしい。今国会でも子どもの脳死をどこまで認めるかが大きな焦点になっている。もちろん臓器移植でしか助からない命もあるのは事実だ。しかし死生観は、その社会が長い歴史の中で培ってきたもののはず。それが十分に論議されずに国会で決められるようとすることに釈然としないボクがいる。
一方、IT化の中枢・インターネットでは、「本音」が受けるらしい。曰く「在日に特権を与えるな!」こんなやり取りが受けるらしい。そんな差別的な世界が、私たちの日常にまで当たり前のように滲めだしてきている。この腐臭は、犯罪者への厳罰化という世論からも漂ってくる。いつの間にか国家に私たちの生命さえあずけてしまったのだろうか。 
人間という生き物には、自分のことは自身で決めたいという本能があるはずだ。とにかく権力なんかで押さえつけられると「ギャオー」となる。それが健康的な人間ではなかろうか。どうもそれがしんどくなってきているのだろうか。何か耳障りの良い声に従うことは、確かに楽チン。しかしその拠り所のベクトルが、集団イジメに向かっているとこりゃ怖い。
 少なくともボクは日本人だ。日本語しか喋れない。自慢じゃないが、この列島はひととおり歩き回ったが…、海外へはいったことはない。パスポートもない。ついでに言うがテレビゲームも大昔のインベーダーゲームしかしらない。もう一ついうとお金がない。結構、貧乏だ。これも自慢だ。でも1959年から生きてきたこの体と心は、間違いなく日本人だと思う。
 こんなボクは、脳死即人の死、外国人は出て行け!麻原をすぐ処刑しろ!とは考えない。フツーの日本人だと思っている。今日も銭湯でのんびりしたし、お昼は貰い物のインスタントラーメンにたっぷり野菜をぶち込んで食べた。毎晩、腹筋や腕立てをやったり、なるべく自転車を使うようにしている。そういえば、車は一度も所有したことはないな。テレビも余り見ない。教育テレビの福祉番組は良く見る。借家のオーナーは嫌なヤツだとは思っている。しかし「死んでしまえ!」とは叫ばない。いつか皮肉はかましてやろうと思ってはいる。極々、平均的な市民だと思っている。ボクのようなキャラは、韓国にもいるだろうし、ドイツにだっている。ガーナにだっている。トンガにもいるはずだ。もうすぐ夏本番。時間は流れていく。闘争、いやだ!団結を…考えよう!