2009年1月30日金曜日

ロシナンテぶらぶら

ひょとしたらオバマさんはキューバが手本ではなかろか・・・・ 

アメリカ大統領に初の黒人、オバマさんが就任した。人種差別の歴史を乗り越え、アメリカという国家はここまでたどりついたわけだから、その民主主義のシステムは素晴らしいものだ。キング牧師が「I have a dream」と演説して四十六年。良くも悪くもアメリカは、アメリカ?戦後六十四年たっても戦後責任を取らない日本に比べれば、数段上の国家だ、と思う。
しかしオバマさんのグリーンニューディールは、「あっアメリカは、資本主義に依拠した民主主義国家なんだよな」と再確認させてくれる。
 グリーンエネルギーは本来、地域共同体で生産・管理しやすいシステムなはず。そこへ国家が資本を投入したらどうなるか。もしアメリカ国民が、キューバの人たちのように有機農業などを基礎にした社会をつくるというならば別だが・・・。オバマさんは、アメリカ資本主義をどこへ導こうというのか。
 もしアメリカ合衆国が、国家を上げてソフトエネルギーへの道を歩むというならば、それは21世紀の市民社会の革命ではなかろうか。巨大エネルギーマフィアから市民の手にエネルギーの生産・管理を取り戻すわけだから。
エネルギーと情報技術を市民社会に取り戻した21世紀市民は、さらなる民主主義に向かうのだろうか。そのためには、さらに食料生産を地域共同体に取り戻す。これってひょっとしたらキューバ?死にかけているはずのカストロさんも復活するか!ゲバラが人気なのもこんなところにあるのだろうか。
自動車なんかも修理して修理して使う。トヨタは困るだろうな。一人一台なんてゼイタク。隣近所で持ち合う。発達したテクノロジーが、限りある資源を循環させて使う。等身大のテクノロジーの面目躍如。まさにエコロジー革命だ!オバマさんはどこまで考えているのだろうか。

 グリーンエネルギーというので、風力発電がアメリカほど広々とした土地のない日本でドンドン建設されようとしている。  
伊方原発のある佐田岬半島なんか風車だらけ。幅の狭い半島に風車がにょきにょきと立っている。風力発電は、環境を汚染しない!これが設置者の言い分。ということは、彼らは原発の出す放射能の危険性は分かっているらしい。
風車から低周波音(空気振動)が発生していることが分かってきた。風車近くに暮らす人たちは、野鳥がいなくなったり、山に暮らす動物たちが身近に出没するようになったという。風車の出す低周波音のエネルギーはそれほど凄い。モーター等から発生する低周波音とは比べ物にならないエネルギーレベルである。それほど被害は深刻なもの。
 今大切なことは、エネルギー生産の技術を市民が管理するという原則を確立することではなかろうか。原発反対運動の根っこにも、原発のような中央集権的な科学技術ではなく、市民の手に科学技術をという理念があったと思う。運動のための運動ではなく、市民主権のための闘争が、反原発運動の原点。風車被害者に連帯するのは、長年、原発社会解体を目指してきた私たち反・脱原発運動の責任ではないでしょうか。
(しかた さとし)

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